2008年02月20日

受けてみたフィンランドの教育




著者が二人になっているが、
これはフィンランドに留学された娘さんと
そのお母さんが書いているから。

実際に留学された真由さんの話も面白いが、
その娘の変化を驚きを交えて書いている
お母さんの視点もすごくいい。

真由さんはAFSという団体の留学制度を利用して、
フィンランドに一年留学します。

フィンランドは、OECDが世界各国で調べる学習到達度調査で
上位にランクインする国。一方日本のランクは下がるばかり。
では、フィンランドの教育とはどんなものなのか。

フィンランドでは、勉強をするという言葉を使わない。
その代わりに「読む」という言葉を使う。

テスト前にすることは「読む」。勉強する、ではない。

フィンランドのテストは記述式のものばかりだ。
課題について述べよ、というものであり、
自分の考えも書かなければいけない。
暗記してカッコを埋めていく日本のテストとはかなり違う。

真由さんはこの記述式のテストにはかなり苦労したみたいだ。
そりゃそうだろう。
だけど、この本を読んでいると文章がとてもしっかりしていて、
そのご苦労はしっかり身になっているようだ。

失礼な言い方だけど、
20代のお嬢さんの書いた本なんかはまさに日記、
自分にしか語りかけていないものが多いと思うんだけど、
真由さんの文章は他人に読ませることを
意識していることがよくわかる。

学校は単位式で、生徒は自分の興味のある授業、
必要な授業を選択して受けるのが普通だ。
授業中に寝る子供はいない。
授業中に集中しているので、塾に通う子供もいない。

日本では、学校というのはもちろん勉強をする場所だけど、
生活そのものであるともいえる。
友達を作り、学校での生活が中心になる。

しかし、フィンランドでは
学校は純粋に勉強をする場所としてとらえられている。
子供たちは授業は真剣に受けるが、
休み時間には喫煙をしたりして自由に過ごす。
もちろん制服も校則もない。

また、フィンランドでは教育費は無料である。
そのせいもあるだろうが、留年することを恥じる人はいない。
むしろ、わからないことをそのままにして
進級することの方を問題と考えている人が多いようだ。

フィンランドがなぜ、そこまで教育に熱心になるか。

それは、フィンランドが資源小国だという
危機感を持っているからだと著者は言う。

資源小国であり、人が少なく、
近隣にはスウェーデン、ロシアといった大国がある。

そんな国では教育こそが資源だと人々は考えているようだ。

だから、国籍、民族、もちろん性別に関わりなく、
皆が自分の個性と才能を生かす教育を受けられるシステムを、
国を挙げて作っているというわけだ。

日本の教育についても、思わず考え込んでしまう一冊。




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posted by momo at 13:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 世間話、時事ネタ系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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