2008年04月01日

儲けとツキを呼ぶ「ゴミゼロ化」工場の秘密






こういう本を読むと元気が出るなあ。

牧岡合金工具。大阪の中小企業である。
バブル崩壊と先代経営者の引退が重なって、
一時赤字経営に転落した。そこから奇跡のV字回復を遂げるまでの、
奮闘を書いた本。

赤字になって、新社長が最初にやったことは経費の削減。
しかし、それは従業員の意気をそぐことにしかならなかった。

わらにもすがる思いで社長が始めたことは、工場を整理すること。

半年使わないものは不要。そうルールを決めて、
多額の投資をして導入したオフコン一式も処分した。
最初に処分を始めた時は、会社が倒産したのかと思われるほど、
処分品が出たのだとか。

次にしたことは整理。所定位置を決めて、使ったらもとに戻す。
これを徹底した。

この本では、牧岡合金工具が取り組んでいる整理方法が
非常に具体的に説明されている。

写真で見せてくれていて、
ここまでサービスしちゃっていいんですか、という感じ。

たとえば文房具の整理。机の引き出しにはスポンジ状のものを敷き、
それを文房具の形にくりぬいている写真がある。
そうやって所定位置を定めているというわけ。

こうすることで、ものを探す時間が短縮された。
それまで、金属の加工に必要な旋盤を探すのに、
30分ほどかかることがあったそうだ。
それらしい旋盤を取り出して試す、無理ならまた試す。

そのやり方を改め、サイズ順に並べる整理法を採用。
これで作業が効率的になった。

また、社長は工場の掃除にも取り組んでいる。

最初は社員の反対もあったそうだ。
自分は金型の仕事をしているのであって、
掃除をしに来ているのではない。
職人肌の従業員たちはそう考えていた。

しかし、社長は言う。反対派はどこにでもいる。
たいてい、2割の人間は反対するものだ。

だが、反対派のことを考えるのではなく、
残りの8割を味方につけ、2割をまきこむことができればそれでよい。

率先垂範して掃除に取り組むことで、
社員たちも理解を示してくれるようになった。

転換になるのは、松下電器産業が見学に訪れたことだ。
ゴミゼロ、整理された工場を規範にしたいと
大手企業が見学に訪れ、社員たちは
自分の工場に誇りを持つことができるようになった。

現在、毎朝10分間の床磨き、
ゴミゼロ、整理整頓に取り組んでいる牧岡合金工具は
黒字回復を果たしている。
若い人が就職を希望してくれる会社になった。

企業は人なり。経営は人なり。

整理整頓の素晴らしさ。
そのノウハウを惜しみなく伝えてくれる本書。

そして、どんなところからでも必死で取り組めば必ず成功は訪れる、
そんなことを教えてくれる一冊。






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posted by momo at 08:03| Comment(0) | TrackBack(1) | ビジネス、営業系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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