新書。
日本の職場が変化している。その様子、改善策を提案している。
一章
かつて日本企業のサラリーマンは、
なんでもできるジェネラリストであった。
だが、今の職場では専門化が進み、個人の仕事が分断されている。
結果、社員は孤立しがちで、
他人の苦労やトラブルに気が回らないことが多い。
二章
以前の職場には、社員が仕事以外で知り合いになる機会が多かった。
クラブ活動、飲み会、社員旅行などである。
だが、経費削減のあおりを受けて、そういった場が少なくなった。
また、仕事の専門性が高まることは、
社員個人がタコツボに入って仕事をしているような
「タコツボ化」を進めた。
関係が希薄で、タコツボ化の進む会社では
問題が共有化されにくい。
三章
何かトラブルがあったら誰かに協力してもらう、
自分も誰かのトラブルに協力する。
そんな信頼関係を作らなくてはならない。
そのためには、コミュニケーションが大切である。
四章
グーグル、サイバーエージェント、
よりた歯科という3つの企業の例を挙げて、
社員同士のコミュニケーションを円滑にする方法を示している。
グーグルには仕事以外で
社員が知り合いになるメーリングリストがある。
昼食を一緒に食べるコミュニティもあるそうだ。
よりた歯科という病院では、社員が自発的に行うイベントがある。
診療を休みにして、クイズやゲームを行う日があるというから驚き。
院長自らクレド(信条)を作り、
社員にお客様を大事にするという意識を共有化させる。
社員の取り組みも積極的に採用するという姿勢が見られる。
五章
こういった協力関係を築くには、長期的取り組みが大切だ。
どの会社も、社内の雰囲気を変えるのに3年ほどかかったそうだ。
意識を共有化する。仕事を個人が抱えるものにしない。
また、仕事以外で社員が知り合いになる機会も見直してみたい。
といって、社員旅行をすればいいというものではない。
飲み会をいやがる若い人のことがニュースになるが、
それは「あなたとの」飲み会がいやなのだと自覚した方がいい。
本気で、社員にとって魅力的なイベントであるかどうか
再考してみよう。
そして何より大切なことは、社員を認める、
社員に感謝するという気持ちである。
経営者だけではなく、自分の仕事場を気持ちのいいものにしようと考えたら、
誰でもできる大切なことである。
ありがとう、すごい、さすが。こんな言葉を使いたい。
業績至上主義だった会社が、社員至上主義になって、
かえって業績を伸ばした例もある。
会社は仕事をするところ、仕事だけしていればいい。
そんな風潮に、一石を投じる一冊。
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トラックバック、ありがとうございました。
実は、この本、
私の心には、あまり響かなかったのですが、
売れている状況を見て、
ギスギスした職場の雰囲気に、ウンザリしている
人が多いんだなと、あらためて思い知らされました。