2008年04月30日

「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い




食い逃げされてもバイトは雇うな、の下巻。
前回のタイトルを否定するタイトルに目を奪われます。

アマゾンのレビューを見ると評価が高いけど、
私はいまいちだったなあ。
字が大きく、書いてることも当たり前だと思うんだけど。
若い人が読んでるのかな。

さて、食い逃げされてもバイトは雇うなは間違い、という本書。
大きなテーマは、
「会計学は万能ではない」ということのようです。

副題に「禁じられた数字」とあるのだけど、
世の中にあふれる騙しの数字をあげながら、
数字を読む力を持とうと主張しています。

「この売り場から1億円の当たりくじが12本出ました!」

あなたはこの宝くじ売り場で宝くじを買いますか?
買う、これからも当たりくじが出るに違いない。
買わない、過去に出たのだから、もう出ないだろう。

どちらの考えも間違い。宝くじの抽選に不正がない限り、
どこで買っても確率は同じです。
景気のいい数字に騙されてはいけません。

本の途中、2章では女子大生会計士
(この著者が書いている小説の主人公)が登場して、
会話仕立てで説明してくれます。

計画を上回った利益を出した上場企業が、
計画からはずれるため利益をなくしてしまおうとする話。

一般庶民から考えると、利益は多いほうがいいと思うのですが、
計画が重視されるあまりこういうことをする会社があるようです。

ここでは、社長が保険に入って利益を
保険料として使おうとするのですが、
保険を安易に利用することの危険が説明されています。

最後のほうに、食い逃げされてもバイトは雇うなは間違い、
の説明が。

会計的に考えると、人手が足りなくて食い逃げされても、
飲食代とバイトに払う人件費を考えると飲食代のほうが安い。
だから、バイトを雇わないほうがいい。

だけど、世の中には非会計的な考えもある。
食い逃げしやすいという評判が立つことは好ましいことではない。

いずれはレジごと狙われるリスクもある。
だったら、バイトを雇う方が長期的に見れば得なのである。
バイトを雇うなというのは机上の空論でしかない。

世の中で、会計が万能だという考え方があるが、
会計で語れることは一面でしかない。
非会計的な側面からも見なければいけない。
生活をする上で、常に複眼的な視点を持ちたいものだ。

これが、最終的に著者が主張したいことのようです。

著者は、この原稿を4回書き直し、
大変力を入れて本書を出されたようです。
会計士のお仕事をされていて、
会計的思考にぐるぐる巻きになった顧客に何か感じることがあったんでしょうな。

だがしかし、こういう煽りのタイトル自体、
読者を騙そうとしているように私は思うんだよなあ。
根性悪いなあ、私。

変な小説仕立ての話を入れたり、
やたらとトリッキーな論の展開をせず、
ストレートに語ってくれてもいいのに、と少しだけ思う。

とはいえ、読んだほうがいい?と聞かれると、
損はないよとは言う。
現実にある数字がひっくり返るオモシロさがあるし、
複数の視点から見る力を養う助けには絶対になると思う。

まあ、ブックオフで半額になってからでもいいとは思いますが。
(一言余分なんだよ!)






こちらのブログがあなたのメールBOXに届きます。
平日日刊・メルマガだけの前フリも好評です♪
まぐ2.JPG
posted by momo at 08:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス、営業系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/95160802

この記事へのトラックバック