2008年05月18日

京都花街の経営学





正確なタイトルは「舞妓 Haaaan!!!」でした。
!の数も違ってましたね。まあいいや。

そんなわけで。本日は知ってるようで(?)知らない
舞妓、芸妓さんの世界をご紹介。

著者は京都で育った女性で、現在は大学で研究員をされています。
たくさんの資料を基に丁寧に書かれており、
何より京都の花街に対する愛情が感じられる。

花街とは、舞妓さん、芸妓さんが住んでいて、
彼女らと遊べるお店がある町のこと。

といっても、私たち一般人にはどうにも敷居が高い。
その理由のひとつに、「一見さんお断り」というものがある。

一見さん。いちげんさん、と読んで、新規の客のことをさす。
一見さんお断りとは、誰かの紹介がなくては
店に入ることができないということ。

基本的に花街には財布を持たずに行っても遊ぶことができる。
掛け払い(ツケにして後で清算すること)が基本なのだ。

お茶屋で遊んだお客さんは、そこでの飲食代は後払いである。
また、御茶屋のセッティングで二次会に行くときは、
その店での支払いも移動のタクシー代も後払い。

そのため、信用の置けるお客さんしか受け入れることができない。

また、お茶屋での「もてなし」は、
客の注文を受けてされるものではない。
お茶屋が何も聞かずに手配するものである。
そのため、データのない新規客には十分に接客ができない。

さらに、お茶屋は基本的に
女性の経営者、舞妓さん、芸妓さんの住居でもある。
女所帯に知らない男性を入れることは抵抗がある。

そういったことも一見さんお断りの背景になっている。

さてその舞妓さん、最近ではインターネットを通じて
全国からの応募があるそうだ。

といって、お茶屋さんでも簡単に採用することはできない。

一人前の舞妓に育てるまでは着物も
お稽古にかかる費用もお茶屋持ち。

それは投資なのだから、きちんと勤められる人間を
見極めるのが大事なんだそうだ。

中学を卒業したばかりの女の子が家から離れて、
多分生まれて初めての集団生活を経験する。

さらに、先輩の芸妓さんをお姉さん、
女将さんをお母さんと呼んで、上下関係を叩き込まれる。
朝早く、夜はお座敷が終わるまで寝ることができない。

厳しくて逃げ出す子も多いそうだ。

だが、いったん花街に入ると、
そこにいる人たちはみな家族になる。
厳しい上下関係も、
一生その子を身内として迎え入れることの証なのだ。

入るのは厳しい、しかし入ってしまえばそこが故郷になる。
それはいったん客と認めた人間を
徹底的にもてなす花街の哲学と重なる。

舞妓さんの日常、お稽古の様子、
花街で仕事をする人たちのキャリアプランなど、
興味深いことがたくさん。
舞妓さん志望の方がもしいらしたら、これは必読です!
(いるんかいな…。)






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posted by momo at 09:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 世間話、時事ネタ系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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