2008年07月18日

幸福の迷宮






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2008年07月17日

きっと、よくなる2






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2008年07月07日

なぜ、エクゼクティブは書けないペンを捨てないのか?







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2008年07月02日

「レバレッジド・マーケティング」でできる超効率的「集客」法




そんなわけで、たまにはこんな本も読んでみる。
インターネットで仕事をされている方には面白い本だと思います。

最初手にとったときは、「今流行の大げさなだけの情報本かいな」
と怪しく思ったのですが、
これがけっこう良心的で、ちゃんとした内容になっている。
著者の方、ごめんなさいよう。

現実に店を出しても、一番苦労されるのは
お客さんを集めることではないかと思います。

ネットショップもそれは同じ。
良いものをそろえる、サイトを見やすくする、などの工夫も大事ですが、
集客にも知恵をしぼりましょう。

こんな集客手段が考えられます。

・アフィリエイト
本書では、アフィリエイターとして
お金を儲けるという方法ではなく、
事業者の立場からアフィリエイトを利用する方法を提案しています。

アフィリエイトとは、ブログを書いている人や
ホームページを持っている人と契約して、宣伝をしてもらうこと。

アフィリエイター(宣伝してくれる人)への報酬を高くすることで、
より大きな効果が見込めます。

アフィリエイターは多数いるので、
一ヶ月で50人以上の集客をするときには効果的な手段。


・メルマガ・PPC広告
一ヶ月で10人から30人程度の集客をするときに。

メルマガに広告を出すときは、
あまり大人数のメルマガを選ばない法がよい。

多数の読者を抱えているメルマガは、
実際に読まれていないことが多い。

きちんとした内容で、自分の事業とマッチするもの。
部数は3000部程度のものがよい。

出稿するメルマガを決めたら、
きちんと身分を名乗って交渉してみましょう。
礼儀正しく、誠実に。
その辺は、ネットも現実も変わりはないビジネスのマナーですね。

もうひとつのPPC広告というものですが、
これは検索エンジンを使うやり方です。

SEOというやり方はよく耳にしますが、PPCとは。はて?

そう思って読んでみると、
PPCというのはクリック課金型の広告のようです。

ヤフーやグーグルに出稿が可能で、
クリックされたときに広告料が発生する。

費用はかかりますが、検索順位をあげることへの手間、
効果を考えると、より利便性が高いようです。

なんでもかんでもSEOという時代ではないようですね。

キーワードの選び方、出稿するサイトの特徴なども
詳しく述べられています。

この手の本、というと本当に失礼なんだけど、
情報起業家の方が書いた、
「そんなこと知ってるわい、わざわざ本にすんなボケ」
的な内容でないのがなによりよい。

ネットでお仕事をしている方にはおすすめの一冊。






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2008年06月23日

女は3語であやつれない





この方は以前にも本を書いておりまして、その本のタイトルは、
「男は3語であやつれる」。

だけど女は3語ではとうていあやつれないのだそうだ。

私は基本的に、男性も女性も同じ人間なのだし、
そう違いはないだろうと常日頃考えている。

が、この本を読んでちょっと考え直してしまった。

書いてる会話の数々を、実際に私も体験したし、
読んでみて初めて、納得の行く答えが返ってこない理由がわかった。

男性は小さい頃から論理的であれ、
感情を語るなとしつけられている。

反対に女性は、あまり自己主張をしない方が良いとされていて、
この違いは会話の方法にも現れる。

女性 「そろそろ海の季節だね」
男性 「うん、そりゃそうだね。7月だもん。それが何?」

男性は、女性の言葉を「海開きの季節です」というような
ニュースとして理解した。

だが、女性がこう話しかけるときは、
言葉の裏に、「海に行きたいね」という誘いが入っているものだ。

女性の話はまず共感で受け止めてやると良い。
女同士の会話でもよくあるように、
ひとまず、「そうだね、そうだよね」で受け止めるのが無難。

この場合も、「そうだね、どこへ行こうか」というのが正解。

また、これは私もよく言ってしまうのだが、

女性 「私のこと、ちっともわかってないよね」
男性 「そりゃそうだよ、他人だもん」

これ、字で読むとめちゃくちゃいやな言葉ですね。
わがままにもほどがある。
他人様に、わかってないよね、って何様だオイ!

だけど女性は、こんな言葉で相手の理解を求めるのです。

翻訳するとこんな意味。
「本当は私のこういう気持ちわかってほしかったの。寂しかった」

男性はねちねち責められると身構えず、

「どうしてそう思うの?」
「そう思ったきっかけって何?」と、

漠然とした疑問を切り崩していってあげるとよい。

間違っても、「わかってるよ、お前、トンカツが好きだよな!」
などと言ってはいけない。

読めば読むほど、世の中の男性諸氏には苦労をかけていると思う。

文中にも、
「女性とのスムーズなコミュニケーションをとるか、討ち死にするか」
などという言葉があり、
男性が決死の覚悟で会話に臨んでくれている様子が伺える。

感謝です。

女性との円滑な会話を求める男性に。
それ以上に、男性から求める答えが返ってこなくて
やきもきしている女性に読んでもらいたい。

あなたの彼氏は、配偶者は、友人は、兄弟は、同僚は、上司は、
話が下手なんじゃないんです。
もともと違うんです。

知っておくとお互いハッピーにやれそう。







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2008年06月18日

運と幸せがどんどん集まる「願いごと手帖」のつくり方





昨日、手帳は一冊でいいと言ったくせに、
こんな本のご紹介なのである。

少々節操がないけれど、ないのだけど、いい本だったので、
笑っていただければこれ幸いでございます。

願い事を紙に書いておくとかなう。

成功哲学の本を読むと、こんなことがよく書かれている。
また、中山庸子さんという方が、「夢手帳」という
同じようなコンセプトの本をたくさん出している。

目新しいアイディアではないけど、
このももせバージョン願いごと手帳は、
願いごとの書き出し方がとっても具体的。

まず一冊、ノートを用意する。

書くのは目標であってはだめ。

まるでTO DO手帳みたいに、がんばる項目を書き連ねるのは
ちょっとちがう。

自分がやりたいこと、なりたいものを躊躇せずに書いてみる。

なんとなく気恥ずかしいけど、
誰に見せるものでもないのだから、
ここはどーんと欲張りになっていいのだ。

コツは、「気がついたらそうなっていた」という
棚ぼた式に書いてゆくこと。

・素敵な傘を買う ではなく、

・雨の日が楽しくなる、きれいな色の素敵な傘にめぐり合った

書くときは具体的に、色や形も書いておくといい。

また、さっきも書いたみたいに努力目標を書くのではないので、
努力が必要なことがらには楽しいことを付け足しておく。

・絶対試験に合格する よりも
・試験に合格して、家族とパーティを開く 

の方がいい。

人の不幸は願わない。〜したい、〜欲しい、ではなく、
うまくいく、手に入る、見つかる、出会う、などの言葉を使いたい。

楽しく、すんなりと、いい具合に、おもしろいほどに、などの、
手帳を開いてみて楽しくなるような言葉もたくさん使う。

ひょんなことから、さくさくと、偶然に、思った通りに、
という言葉もよい。

ひとつ願いごとを書いたら、次に書くのは数行開けてからにしよう。
後から見返して、かなったときの喜びを書き込むためだ。

この本のいいところは、
願いごとノートがうまくいかなかった人の話が書かれてることだ。

今までの本だと、やたらと成功します!みたいなものばかりだったが、
自分が本当に願っていることを書かなければ、
失敗することもあるのだとこの本には書いてある。

自分が本当に願っていること。
これを探り当てるというのもなかなか難しく、楽しいものです。

その第一歩として、書いてみませんか、願いごとを。









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2008年06月17日

情報は1冊のノートにまとめなさい




人によるとは思うが、私には合っている方法だと思った。
手帳術の本。

手帳にはいろんな種類がある。バインダー式のもの、
日記も書けるもの、月の予定しか書けないもの。

で、この本ではどれを使うかというとどれでもない。
使うのは、100円で売られているごく普通のノートだ。
著者はB6のものが好きらしい。

これにスケジュールも、住所などの情報も、日記も、
おいしいお店も、仕事のアイディアも、すべて書き入れていく。

筆記具の色を変えて情報を整理する方法もあるが、それはしない。

どこでもメモがとれるよう、
安いボールペンをいろんな場所に置いておく方がいいという。

ノートが安いので、形式など気にせず、
大きな文字で思いついたことをどんどん書き入れていく。

整理にはパソコンを利用する。

070101(2007年1月1日)というように日付をノートに書いておき、
必要な情報だけパソコンに入力しておく。

070101 記録 実家に帰って行動録 

などと入力しておくと、
後から「記録」「実家」などのキーワードで検索できる。
そして、詳細は日付から、保管してあるノートを探し出せばよい。

まあ、これがちょっと面倒ですが、
やれ日記帳だ、家計簿だ、仕事の打ち合わせだ、と
ノートを変えずに済むというのはありがたい。

しかし、このやり方ではノートの消耗が早い。
それでは、住所やスケジュールなどの情報はどうするのか。

著者は、スケジュールを書き込む紙をパソコンで作成しています。
そしてそれを、ノートに貼って持ち歩く。

貼ったら終わりじゃないか、次はどうすればいいんだ?と
考えてしまいますが、今ってすごいものがあるんですね。

貼ってはがせるのり、というものがあるそうで、
これで貼り付けるとポストイットのように
簡単にはがせるのだそうです。

また、ページを張り合わせて簡単なポケットを作ってもよい。

なーるほど。
私も今までいろんな手帳を使いました。
年の暮れに、来年のことを考えながら手帳を選ぶのは楽しい。

けど、最後まで書けなかった日記帳や、
白紙のページが足りなくなったスケジュール帳など、
しっくりくるものはまだないのが現状です。

ないなら作ってしまえ。

自分で好きなように使えるというのが、この手帳術の魅力です。






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2008年06月06日

出会った人すべてを味方に変える技術





まあなんだかんだとありますが、
他人との関係を抜きにして生活はできないわけであります。
まして仕事となると…。

せっかくだから、周りの人にはなるべく好意的でいてもらいたい。

では、会った人をすべて自分の味方に変えてしまうという本を、
本日はご紹介させていただきます。

著者は、マネーの虎というテレビ番組でも活躍された経営者の方。

彼女は、味方ができる人の資質はまず
「可愛げがある」ことだと言います。

会社で出世するためには、まず上司に気にいられることが一番。
素直で愛嬌のある人間の方が得をします。

一度、周りの人間関係を整理するために、
味方マップを作ってみてはいかがでしょうか。

まず、味方の目標は5人。プライベート、尊敬できる人、同僚、
社外で仕事で関わる人、憧れる人。

彼らの名前をあげたら、
長所や自分が彼らにしてあげられることを分析し、
いい関係を築くようにしましょう。

核になる味方を作ると、
あなたを応援してくれる人は増えるのです。

人に好かれるのは、優秀で、自信たっぷりな人というわけではない。
むしろ、「丸い、ふんわり、45度」というのがキーワードになる。

丸い、ふんわり、というのはなんとなくわかる。
言葉や態度を優しくしようということだ。

じゃあ45度って?

実はこれは相手との座り位置なのです。
親近感を演出するには、真正面に位置するのではなく、
斜め45度のポジションがよい。

ちなみに、人の顔は右がよそ行きの顔、
左が本音の顔なんだそうだ。
どちらの顔を見せるか、プライベートや商談などで使い分けられそうです。

話をきく時にはメモを取る。
質問をしたときは、間をおいて相手の出方を待つ。
詰問調の会話をしない。
ビジネス社会で成功したかったらジジイキラーになる。
部下には、「あなたならできる」と言ってみよう。

なるほど。
実社会で活躍している社長さんらしい、
非常に実践的な人間関係の作り方。

経営者、起業家には参考になりそう。
人脈を作りたいという方にはおすすめの一冊。







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2008年06月04日

格闘家 最強の言葉




名言集というのが私は好きだ。
言葉は時々、どうしようもなく落ち込んだ自分を救ってくれることがある。

今回は、多くの修羅場をくぐりぬけ、
厳しい修行を積んだ格闘家たちの名言集。アツイぜ!オッス!

・敗北を知ることは、死を学ぶことである。
ブルース・リー 

敵に向かっていく主人公に、戦いの心構えを説いた言葉。
勝とうと思わず、いかに死ぬかという覚悟を決めて
戦って来いという意味。カッコイイ!

・相手の正面に立たないようにしなくてはいけない。 
芦原秀幸

芦原さんという方は、ケンカ十段と言われた人だった。
その方の、戦いの極意がこれである。

・他人のことがうらやましいと思ったら、
それは自分ががんばっていない証拠である。
伊藤泰三

空手家伊藤泰三さんは、空手を始めたときから
やめることばかり考えていたそうだ。

そこで師匠に言われたのが、
「空手は自分へのチャレンジだからね」。

他人をうらやむということは、まだ余裕があるということ。

・あきらめないで、
自分の欠点を矯正していくことが大切なんだ。
アンディ・フグ

アンディの身長は178センチくらいだったという。
他の選手は2メートル近くある大男ばかりだ。

そんな中で戦っていた人は、こういうことを考えていたんだ。

・最強の技とは、自分を殺しにきた相手と友達になること。
塩田剛三

合気道の達人。すごい。これが究極の勝利だなあ。


少しばかりの名言をご紹介しましたが、
いかがでしたでしょうか。

それでは最後に

・考えるな! 感じるんだ!
ブルース・リー







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2008年05月23日

100inc.





今週最後の一冊はこちら。
100Inc. 
世界的企業100社を取材した本です。

前書きで著者が述べている。

「本書では、ビジネスに成功した
現代の億万長者を取り上げているが、
『こうした企業を育ててきた人たちに共通項はほとんど存在しない』
というのが結論だ。

ことは単純。偉大な企業の数だけ、
ビジネスで成功を収める道筋もまた存在するということだ」

この本の中には私たちが知っている
たくさんの企業の名前が出てくる。

そして確かに、どの企業も成功するまでに
さまざまな問題、葛藤、偶然に遭遇している。

携帯電話の本体を作っている会社、ノキア。
ノキアはもともとフィンランド南部の製材所だった。

それがゴムや電話線を作るようになり、
1981年に携帯電話事業に参入した。

といっても当時は重さ10キロもの自動車電話である。

一度は携帯電話事業から撤退しようと考えたが、
社内の若手にその判断をゆだねた。

弱小な経営基盤であっても、いかに強力な相手を打ち負かすか。
そのことを重点に置き、ノキアは若い人材を外国で勉強させ、
経営に参加させた。

厳しい環境で暮らしているフィンランド人は、
生き残るためには変化に適応しなければいけないと考えている。

また、私がお世話になっている
アマゾンを作ったのはベゾスという人物だ。

彼は8歳の頃受けたテストで、優秀であると判定された。
英才児教育機関に入っていたという天才だ。

1994年、彼はインターネット市場の可能性に気づく。
いくつかの製品を検討した結果、
書籍が最も販売に適していると判断した。

最初はシアトルの一軒家、やがて倉庫を借りて本の販売を始める。
IT業種のバブル崩壊の影響を受けるが、2003年に黒字を計上した。

他にも、

・ベトナム帰還軍人が始めたフェデックス。
給料として払う金がなくて、
なけなしの200ドルをカジノに突っ込んだ話がおもしろい。

「さまざまなリスクはあるが、
ベトナムで200人の兵士の命を預かいたことを考えると
怖気づくことはなかった」

・納得のいく掃除機が完成するまで、
5000台以上の試作機を作ったダイソン。

・セールスとして雇い入れた女性が
あまりにも有名になったために、
嫉妬して解雇してしまったタッパーウェアの経営者。

有名な企業に、こんなエピソードがあったとは。大変面白い。

ピクサー、ナイキ、コカコーラ、ソニー、任天堂、バービー、
ポストイット、イケア、スターバックス、デル、
バーニー・エクレストン、オークリー、プラダ、グーグル、
ヤクルト、サブウェイ、M・A・C、ポルシェ、ほか多数。

好きな企業だけ、好きな会社から読むことができる。
マメ知識とともに、希望と勇気ももらえる一冊。







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2008年05月20日

会社で心を病むということ




精神科産業医として働く著者が書いた、
働く人のうつ病についての本。
社員を守るための取り組みがよく書かれている。

著者は、精神をボールに例える。
空気が入ってまん丸な状態が健康。
そこに外部からのストレスが加わると、ボールの形が歪む。

同じストレスでも、耐性のある人は
跳ね返してボールを丸く元に戻せる。

だが、耐性が弱かったり、疲れていたりすると
ボールが弾力を失ってしまう。
跳ね返せなくなるのがうつの状態だという。

ストレスには指標がある。ストレスマグニチュードと呼ばれる。
いくつか例をあげてみよう。

・配偶者の死 100   ・生活状況の変化  25
・失業、雇用 73    ・上司とのトラブル 23
・結婚    50    ・経済状況の変化  38

他にもいろいろあるが、
時々自分のストレス状況を確認してみるといい。
100点を超えていたら無理せず休養したほうが良い。

会社でうつ病を発症させないためには、
中間管理職の方の働きが重要だと著者は言う。

普段から接している部下の生活に、
上記のような変化があったら気をつけてやってほしい。

うつを発症する前段階として、行動面での変化が現れる。
欠勤、遅刻、早退、仕事での単純ミス。こういった段階で、
心の病だと気づかずにいると、精神面での症状が本格化する。

「たるんでるな」と突き放さずに、
「どうかしたのか?」と声をかけてあげることが大切だ。

うつになりやすい人は自己効力感が低く、
自己統制傾向が強い人である。

自己効力感とは自信と考えるとわかりやすい。
自分に自信のない人は他人の評価が気になる。
そのため、過分な仕事を抱え込んだりする。

また、自己統制傾向とは「やればできる」という考えだ。
がんばればできると思い込んでいると、
これもまた自身を追い詰めていくことにつながる。

なるほどなあ。

この本の面白かったところは、
周りをうつ病にする人の存在が指摘されていることだ。

自己効力感が高く、自己統制傾向が強い上司は
「業績は自分の力で勝ち取るものだ!」と考えている。

その考えが強すぎると部下を疲弊させてしまう。
企業はこの手の上司には気をつけるべきだ。

また、最近では未熟な若者に現代型うつの症状が見られる。

彼らはストレス、挫折に慣れていない。
そこから逃げる際に気軽に(というと語弊があるけど)
うつの病名を使う。

だるい、起きられないといって病院に来、
自分からうつという病名を出してくるのだそうだ。

症状としては当てはまるので、
精神科医からはうつの診断が出される。

しかし、復職プログラムはすすまない。
こういう症例もあることを知っておいたほうがよさそうだ。

企業で働く人を守るための本。
労働環境が厳しくなる現代において、
管理職の方にはぜひおすすめしたい一冊。






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2008年05月14日

企画術の教科書





まあ私は、企画なんてものを立てる機会はないのだけど、
こういう本を読むのは楽しかったりする。

テレビの放送作家さんが書いた本。
基本的にテレビの企画作りに焦点が当てられているが、
アイディアの出し方など基本的なことも多いです。

まず、企画とは何ぞや。その定義から。

・企画とは芸術作品ではない。客のニーズを満たすものである。

・簡潔(Short)、鋭く(Sharp)、衝撃的(Shock)なものが
よい企画。

アイディアを集めるために

・自分の感情、行動を「観る」
・疑問を作り、物事を別の角度から見る。
・新聞を読むとき、求人欄や広告を読んでみる。
・普段読まない異性向けの雑誌を見てみる。

集まったアイディアを企画に掘り下げる。

・アイディアを掛け算、お見合いさせてみる

たとえば、スナック菓子と愛犬家というアイディアを
掛け算すると「ペットと一緒に食べられるお菓子」という発想が。

・違和感を作り出す

和田アキ子さん、お嬢様というキーワードをつなげてみる。
お座敷カフェなんかも違和感企画。

原案がそろったらブレスト。

ブレストとはブレインストーミングのこと。
数人で集まって企画を練り上げていく。

この際、人数は5人までというのがいい。
集まった人の意見は否定せず、
聞き手が皆「意見を出した人の協力者」という意識を持とう。
評論家はいらない。

そして検証。

最初に述べたが、企画者はあくまで
客のニーズに沿わなくてはいけない。
ある意味マゾヒスティックな仕事なのだ。

・机上の空論をし、
ポジティブな面もネガティブな面も考察する。

お疲れ様!いよいよ企画を提出するときがきました。

・企画書はラブレター。相手に合わせたデータ、
ビジュアルを用意しよう。
・演出し、ネーミングを工夫したら、決定者を見極めよう。


いろんな面から発想し、検討し、
相手に合わせた発表方法を考える。
ビジネスマンだけのテクニックにしておくのは惜しい。

ビジネスマンの方はもちろん、地域、ご家庭、
学校でのイベントにも活かせる技がたくさん!
企画の基本がよくわかります。





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2008年04月30日

「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い




食い逃げされてもバイトは雇うな、の下巻。
前回のタイトルを否定するタイトルに目を奪われます。

アマゾンのレビューを見ると評価が高いけど、
私はいまいちだったなあ。
字が大きく、書いてることも当たり前だと思うんだけど。
若い人が読んでるのかな。

さて、食い逃げされてもバイトは雇うなは間違い、という本書。
大きなテーマは、
「会計学は万能ではない」ということのようです。

副題に「禁じられた数字」とあるのだけど、
世の中にあふれる騙しの数字をあげながら、
数字を読む力を持とうと主張しています。

「この売り場から1億円の当たりくじが12本出ました!」

あなたはこの宝くじ売り場で宝くじを買いますか?
買う、これからも当たりくじが出るに違いない。
買わない、過去に出たのだから、もう出ないだろう。

どちらの考えも間違い。宝くじの抽選に不正がない限り、
どこで買っても確率は同じです。
景気のいい数字に騙されてはいけません。

本の途中、2章では女子大生会計士
(この著者が書いている小説の主人公)が登場して、
会話仕立てで説明してくれます。

計画を上回った利益を出した上場企業が、
計画からはずれるため利益をなくしてしまおうとする話。

一般庶民から考えると、利益は多いほうがいいと思うのですが、
計画が重視されるあまりこういうことをする会社があるようです。

ここでは、社長が保険に入って利益を
保険料として使おうとするのですが、
保険を安易に利用することの危険が説明されています。

最後のほうに、食い逃げされてもバイトは雇うなは間違い、
の説明が。

会計的に考えると、人手が足りなくて食い逃げされても、
飲食代とバイトに払う人件費を考えると飲食代のほうが安い。
だから、バイトを雇わないほうがいい。

だけど、世の中には非会計的な考えもある。
食い逃げしやすいという評判が立つことは好ましいことではない。

いずれはレジごと狙われるリスクもある。
だったら、バイトを雇う方が長期的に見れば得なのである。
バイトを雇うなというのは机上の空論でしかない。

世の中で、会計が万能だという考え方があるが、
会計で語れることは一面でしかない。
非会計的な側面からも見なければいけない。
生活をする上で、常に複眼的な視点を持ちたいものだ。

これが、最終的に著者が主張したいことのようです。

著者は、この原稿を4回書き直し、
大変力を入れて本書を出されたようです。
会計士のお仕事をされていて、
会計的思考にぐるぐる巻きになった顧客に何か感じることがあったんでしょうな。

だがしかし、こういう煽りのタイトル自体、
読者を騙そうとしているように私は思うんだよなあ。
根性悪いなあ、私。

変な小説仕立ての話を入れたり、
やたらとトリッキーな論の展開をせず、
ストレートに語ってくれてもいいのに、と少しだけ思う。

とはいえ、読んだほうがいい?と聞かれると、
損はないよとは言う。
現実にある数字がひっくり返るオモシロさがあるし、
複数の視点から見る力を養う助けには絶対になると思う。

まあ、ブックオフで半額になってからでもいいとは思いますが。
(一言余分なんだよ!)






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2008年04月24日

人はカネで9割動く




組関係のお話が多いので、
そっちの方かと思ったらジャーナリストの方らしい。
著者。

いろいろあるお金の本の中でも異色。
シビアで、非常に現実的。一つの教訓につき3ページ。
それも実例を挙げて説明してくれるので読みやすい。
世慣れた先輩のためになる世間話居酒屋編という感じ。

・ご褒美は相手の予想を上回る方法で
A社で、営業部向けにキャンペーンを行った。
「トップチームには特別賞与。家族と豪勢に海外リゾートだ!」

がんばった営業部員たちだが、賞与として与えられたのは10万円。
これで皆は意気消沈し、士気は一気に低下した。

問題は金額ではない。
最初から「賞与で豪華ディナーを!」にしておけば、
破格の金額に皆大喜びだったに違いない。

・誰も目をつけていない人間に安く投資する
著者がある組の事務所に出向いたとき、一人の紳士が入ってきた。

彼は事務所の若い衆に高級牛肉を渡し、
ビール代にと1万円を握らせた。
彼いわく「彼らは将来がありますからね」。

少ない投資で見返りを期待するなら、これからの人間に限る。

・金のない人間こそ見た目で勝負
お金のない新人ホスト君。彼が最初にしたことは、
先輩にお金を借りて高級なスーツを2着買うことだった。

ボタンやワイシャツ、ネクタイを替えるという努力をしながら、
お金を持っている人間であることを演出。
指名客をたくさんとることができるようになった。

外見を演出すれば、格上の人間に見られることもできる。

・丁寧に扱われれば、しょっぱい人間も見栄をはる
ある飲み屋の美人女将は、必ず客を店の外で見送る。

安い食事をした客にも同じように振舞うので、
どうしてわざわざ、とたずねてみると、
女将は「営業上のひみつ」と笑った。

後日、例の客がもう一度やってきて、今度は豪勢に飲み食いした。

丁寧に扱われると気分がいい。だから次も散在する。
お金を使わなければ恥ずかしくなって見栄をはる。

女将の狙いはそこにあったのだ。

エピソードもうなずけるものだし、文章も読みやすい。
ビジネスマンの方が、
かばんに入れて移動中のひまつぶしに読むのに最適。






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2008年04月23日

仕事ができる人は声が違う




「大切な話なのに真剣に聞いてもらえない」
「指示が伝わらない」
「話に興味を持ってもらえない」
「誤解されやすい」

こんな人は、声に注意を払ってみよう。
意思や感情を表現するには、声の出し方というのもとても重要。
仕事ができる人というのは、適当な声の出し方を学んでいるものだ。

声は生まれつきのものではない。変えられるものだ。
いい声を出すためには、体をゆるめてやることが大切。

ふんふん。声にあんまり興味がなかった私は、
この辺まであくびをしながら読んでいた。
大勢の前で話すこともないし、それほど声で困ったことがないからなおさら。

だけど、3章めくらいからぐぐぐっとこう、興味がわいてくる。
自分の声の診断項目があるのだ。ペンを持って、いざ!

肩がこっている、目が疲れやすい、下半身が固いなどの身体状態チェック。

あまり歩かない、水分をとらない、睡眠時間が少ないなどの生活習慣チェック。

くよくよしがち、せっかちなどの精神状態チェック。

どんな声になりたいか、明るい声、上品な声などのなりたい声イメージチェック。

これらを総合して、自分の声のタイプを分析することができる。

そのタイプも、キーの外れたピッコロタイプ、
弦のゆるんだバイオリンタイプ、
オーケストラを乱すオーボエタイプなど、
想像するとちょっとユニークな、
しかしある意味的確な診断が下される。

それぞれに声が与える印象、対応策などもあるので、
自分の声に興味のある方はぜひ。

声の状態がわかったら、
今度はコミュニケーションに適正な話しの仕方を教えてくれる。

声をボールとイメージしてみよう。

相手に説明するとき、
現実的なデータを与えるときは声のボールを「当てる」イメージで。

企画など、右脳に訴えるプレゼンがしたいときは、
声のボールが相手を越えていくイメージで、好奇心を喚起する。

なぐさめる、クレームを聞く、
また大勢に演説をするときは、声で相手を包み込むようなイメージを持とう。

私たちは普段の会話の中で、
「何をしてる」という言葉をよく使うが、
それも声のボールで考えると印象が変わってくる。

直球を投げるように話すと、詰問するように相手は受け取る。
しかし、相手を越えるイメージで聞くと、
あなたに興味があるというメッセージを与えることができる。

最後に、職種別声の出し方、向いている声の解説も。

メールでは好きなことが伝えられるんだけど。
言葉は間違ってないと思うんだけど。

そんな方に。ビジネス書のくくり(だと思う)ですが、
どんな方にも役立つ一冊。






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2008年04月14日

不機嫌な職場




新書。
日本の職場が変化している。その様子、改善策を提案している。

一章
かつて日本企業のサラリーマンは、
なんでもできるジェネラリストであった。
だが、今の職場では専門化が進み、個人の仕事が分断されている。

結果、社員は孤立しがちで、
他人の苦労やトラブルに気が回らないことが多い。

二章
以前の職場には、社員が仕事以外で知り合いになる機会が多かった。
クラブ活動、飲み会、社員旅行などである。
だが、経費削減のあおりを受けて、そういった場が少なくなった。

また、仕事の専門性が高まることは、
社員個人がタコツボに入って仕事をしているような
「タコツボ化」を進めた。

関係が希薄で、タコツボ化の進む会社では
問題が共有化されにくい。

三章
何かトラブルがあったら誰かに協力してもらう、
自分も誰かのトラブルに協力する。
そんな信頼関係を作らなくてはならない。
そのためには、コミュニケーションが大切である。

四章
グーグル、サイバーエージェント、
よりた歯科という3つの企業の例を挙げて、
社員同士のコミュニケーションを円滑にする方法を示している。

グーグルには仕事以外で
社員が知り合いになるメーリングリストがある。
昼食を一緒に食べるコミュニティもあるそうだ。

よりた歯科という病院では、社員が自発的に行うイベントがある。
診療を休みにして、クイズやゲームを行う日があるというから驚き。

院長自らクレド(信条)を作り、
社員にお客様を大事にするという意識を共有化させる。
社員の取り組みも積極的に採用するという姿勢が見られる。

五章
こういった協力関係を築くには、長期的取り組みが大切だ。
どの会社も、社内の雰囲気を変えるのに3年ほどかかったそうだ。

意識を共有化する。仕事を個人が抱えるものにしない。
また、仕事以外で社員が知り合いになる機会も見直してみたい。

といって、社員旅行をすればいいというものではない。
飲み会をいやがる若い人のことがニュースになるが、
それは「あなたとの」飲み会がいやなのだと自覚した方がいい。

本気で、社員にとって魅力的なイベントであるかどうか
再考してみよう。

そして何より大切なことは、社員を認める、
社員に感謝するという気持ちである。
経営者だけではなく、自分の仕事場を気持ちのいいものにしようと考えたら、
誰でもできる大切なことである。

ありがとう、すごい、さすが。こんな言葉を使いたい。
業績至上主義だった会社が、社員至上主義になって、
かえって業績を伸ばした例もある。

会社は仕事をするところ、仕事だけしていればいい。
そんな風潮に、一石を投じる一冊。






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2008年04月11日

“本当の豊かさ”を引き寄せる「お金持ちマインド」の育て方




「お金はコツコツ貯めるものではありません。
<降ってくる>ものです」

帯にこう書いてある。
にっこり笑った女性の写真もなにやら幸福そうで、
こっちまでリッチな気分になってしまう。

その女性が、アメリカ滞在時に接した
「本当のお金持ち」から学んだお金持ちになるための考え方を
教えてくれている本書。
読むだけでもわくわくします。

お金持ちになるには順番がある。彼女はそう言います。

まず、豊かさの似合う人になる→BE
そして、豊かな気持ちにふさわしい行動をすること→DO
最後に、実際に豊かさを所有すること→HAVE

私たちはお金持ちというと、ブランド物のバッグや高級車、
こういうものをイメージするけど、本当の豊かさはそこにはない。

高級ホテルやレストランで物怖じしない。
著名人と会ってもうちとけて話すことができる。
絵画などに造詣が深い。

そういう、BEの状態があってこそ、
ブランドバッグが似合うのだと彼女は考えています。

そんなあほな、それでお金ができたら世話ないわ、と
私の中の下品な本音が言うのですが、
もう少し読みすすめてみましょう。

私たちは、意外とお金持ちになることを
無意識で拒否していないでしょうか。

お金持ちになったらバチがあたる。
自分がお金持ちになることは他人を搾取することだ。
無難が一番。
好きなことをしているから、貧乏でも当然…。

ああ、聞いたことあるこのフレーズ。

お金持ちでない人は、実は、
自らがお金持ちになることを否定していることもあるのだそうです。
お、思い当たることがある…。

そんな私みたいな人は一緒にこう言ってみましょう。

「私は周りの人から愛され、サポートされることを自分に許し、
受け入れます。私は周りの人を愛し、助け、
サポートすることを自分に許し、受け入れます」

そうだよな。
実は、自分が一番自分が幸せになることを
許していないのかもしれない。
そうじゃなくて、豊かになる自分を
大々的に許してしまおうじゃないか!
そう考えると気分がいい。

風水の教えにも同じようなことが書かれているそうなのですが、
「豊かさは汲んでも汲んでも尽きることはない」。
安心してお金持ちになっていいんだそうです。

まず、否定することをやめる。最大限に望んでみる。
あたたが幸せになることで、まわりも幸せになる。
あー、いい感じ。





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2008年04月10日

ウォルマートに呑みこまれる世界





デフレと言われて久しい近年、
その安売りの裏で何があったのか。

ウォルマートは米国でチェーン展開するスーパーマーケットだ。
雑然としたディスプレイ、大きな駐車場、格安の食品や衣料品。
アメリカ人はウォルマートで買物をするのが大好きだ。

そのウォルマートを調査、研究した本書。

ウォルマートは徹底した節約で、その経費を削減している。
倉庫のような店内はもちろん、
本社で働く人たちにもその意識は浸透している。

本社の役員室にある椅子は、簡素なベンチチェアだそうだ。
どこかの仕入先から見本としてもらったものを
そのまま使っているという。

そのようなわけだから、仕入先にも徹底的な経費の削減を要求する。
毎年の値下げは当然のように言い渡される。

ある経営者の言葉が紹介されている。
「ウォルマートとの取引は麻薬だ」

販売量が多いので、最初は取引が成立するとうれしい。
しかし、相次ぐ値下げの要求に、経営が成り立たなくなる。

人員を削減し、工場を海外に移し、体力がなくなっていく。
その頃になってウォルマートとの取引を見直そうとしても、
その売上なしには会社がまわらない。
まさに麻薬だ。

経費の「節約」は従業員の給料にも影を落とす。
ウォルマートは従業員に平均9ドルの時給を支払っているという。
だが、それで生計を立てるのは非常に難しい。
さらに、時間外労働などの不当な労働も指摘されている。

が、ウォルマート側にも言い分はある。
ウォルマートの総利益を従業員一人当たりで割ってみると、
通常の年では一時間あたり3ドル。
ここに給料を上げる余裕はない。

ウォルマートが進出することで、
競合する地域の小売店は売上を減らしている。
週末に、大量に買物をする層には、
ウォルマートのような店はありがたい存在なのだ。

ウォルマートで売る服を作るために、
アジアの労働者はひどい労働環境で仕事をしている。
給料が安すぎて、歯ブラシ一本も買えないという
労働者の言葉が紹介されている。

ウォルマート・イフェクト。
安売りを武器に巨大化するスーパーマーケットが、
経済に与える効果をこう呼びながら、
その実態を綿密に取材している。

最後に、著者はこう言う。
「ウォルマートは米国人を写す鏡。
私たちがそこで買物をするということは、
ウォルマートに賛成票を一票投じることなのだ。

しかし、私たちはそのすべてを理解した上で
賛成をしているわけではない。
私たちは個人として、社会として、
疑問に答えを出していく義務がある」

実際に働く人、取引先の人間の話もよく紹介されている。
決して批判一辺倒ではない。

ベーコンを焼く機械を発明した親子の、
ちょっとばかり心温まるエピソードも紹介されている。
良書。






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2008年04月03日

カリスマ・コンサルタントの稼ぐ超思考法




あんまり理論的って感じではないけど、
経験からなるものなのか、読んでいて面白かった。

いや、もちろん理論もあるんだけど、
それ以上に具体的な例が豊冨で読みやすい。

この出版社さんの本にありがちなパターンの、
気楽に読める軽いビジネス本というわけで、
週末にご紹介させていただくことにしました。

それでは、さくさくいきましょうか。

・カフェは古い

日本で最初のカフェは、銀座のカフェパウリスタ。
そこから喫茶店ができ、さらにノーパン喫茶などの亜流ができた。

現在カフェが人気なのは、流行の焼き直しである。
ご自分で事業をされている方は、
その事業の歴史を洗いなおしてみると
明日の展開が読めるかもしれない。

・500万円貯めるより100万円貯めるほうが難しい

いろんな顧客の(この方は経営コンサルタントです)
決算書を見て、著者は「1・3・5の法則」に気がついた。

100万円貯めるまでは非常に苦労が要る。
しかし、300万まではあっという間。
次に500万貯めるまでに何かトラブルが起きることが多々ある。

企業の売上も同じで、1億円の次は3億円、5億円…と
伸び方に法則がある。
中小企業は5億円から10億円へのステップが困難な場合が多い。

これは理屈はわからないが、実務で使うと便利である。

・ちょっとした差で結果は決まる

「お金を貯めるのは簡単ですが、実行できる人はわずか。
なぜでなのでしょうか」

「差なんてないよ。稼いだ以上には使わない。やるかやらないかだ」

・成長すれば苦痛も消える

現在、日本は中国からドジョウを輸入しているのだそうです。
(ドジョウの危険性のお話ではありませんからね…)

しかし、空輸する際に振動のせいで死ぬドジョウが
約8割にのぼった。
そこで、対応策として水槽になまずを入れてみることに。

なまずはドジョウを食べてしまうのですが、
ドジョウが死ぬことがなくなった。
なまずが食べるドジョウは約2割。差し引きすると、
輸送効率は実に4倍になった。

安定を捨てて苦痛(と考えられる)ことを選択するのも
経営判断のひとつである。

ちょっとだけ視点を変えてみようという本。
ビジネスマン以外の方が読んでもきっとおもしろいと思います。





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2008年04月01日

儲けとツキを呼ぶ「ゴミゼロ化」工場の秘密






こういう本を読むと元気が出るなあ。

牧岡合金工具。大阪の中小企業である。
バブル崩壊と先代経営者の引退が重なって、
一時赤字経営に転落した。そこから奇跡のV字回復を遂げるまでの、
奮闘を書いた本。

赤字になって、新社長が最初にやったことは経費の削減。
しかし、それは従業員の意気をそぐことにしかならなかった。

わらにもすがる思いで社長が始めたことは、工場を整理すること。

半年使わないものは不要。そうルールを決めて、
多額の投資をして導入したオフコン一式も処分した。
最初に処分を始めた時は、会社が倒産したのかと思われるほど、
処分品が出たのだとか。

次にしたことは整理。所定位置を決めて、使ったらもとに戻す。
これを徹底した。

この本では、牧岡合金工具が取り組んでいる整理方法が
非常に具体的に説明されている。

写真で見せてくれていて、
ここまでサービスしちゃっていいんですか、という感じ。

たとえば文房具の整理。机の引き出しにはスポンジ状のものを敷き、
それを文房具の形にくりぬいている写真がある。
そうやって所定位置を定めているというわけ。

こうすることで、ものを探す時間が短縮された。
それまで、金属の加工に必要な旋盤を探すのに、
30分ほどかかることがあったそうだ。
それらしい旋盤を取り出して試す、無理ならまた試す。

そのやり方を改め、サイズ順に並べる整理法を採用。
これで作業が効率的になった。

また、社長は工場の掃除にも取り組んでいる。

最初は社員の反対もあったそうだ。
自分は金型の仕事をしているのであって、
掃除をしに来ているのではない。
職人肌の従業員たちはそう考えていた。

しかし、社長は言う。反対派はどこにでもいる。
たいてい、2割の人間は反対するものだ。

だが、反対派のことを考えるのではなく、
残りの8割を味方につけ、2割をまきこむことができればそれでよい。

率先垂範して掃除に取り組むことで、
社員たちも理解を示してくれるようになった。

転換になるのは、松下電器産業が見学に訪れたことだ。
ゴミゼロ、整理された工場を規範にしたいと
大手企業が見学に訪れ、社員たちは
自分の工場に誇りを持つことができるようになった。

現在、毎朝10分間の床磨き、
ゴミゼロ、整理整頓に取り組んでいる牧岡合金工具は
黒字回復を果たしている。
若い人が就職を希望してくれる会社になった。

企業は人なり。経営は人なり。

整理整頓の素晴らしさ。
そのノウハウを惜しみなく伝えてくれる本書。

そして、どんなところからでも必死で取り組めば必ず成功は訪れる、
そんなことを教えてくれる一冊。






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