平日日刊話題の本の情報をお届けします。
自己啓発、料理、動物、経済、趣味のコレクション、
一緒に本を楽しみましょ♪
2007年11月02日
メルマガで起業した平野友朗さんが、起業するまで、
起業してからのエピソードをまとめている。
この本のコンセプトはこうだ。
「いろいろなビジネス書を読んでも、
上場企業の社長や年収が億を超える人ばかり。
いまひとつ現実味が感じられない。」
だから、「ちょっとだけ上にいる自分が、
ありのままに経験を語ってみたい。」
よく、経営計画は長期で考えるという本がありますが、
著者はあまり遠い将来のことまで計画はたてないそうです。
これだけビジネスにも変化が多い時代。
目の前のことに集中する、というのが著者のスタイル。
講演などの予定をのぞいて、
手帳も埋まっていても1週間分くらい。
仕事を自分ですべて抱え込まず、
外注をうまく利用するほうが効率的である。
自分の時給を割り出して、
それに値しないような仕事であれば
外注して新しい売上を作ることを考えたほうがいい。
彼は仕事を外注するとき、
普段からお付き合いのある方にまわすようにしているそうです。
彼が発行しているメルマガの読者さんや、
付き合いのある発行者さんなど。
そうすることで、
お互いに利益のある関係を築いていきたいと考えている。
また、考えさせられたのは
「情報は溜め込んでいると腐る」というもの。
仕事上の食事会で、
自分の情報は出さずに
人からいろいろ聞きだそうという人がいる。
が、自分が相手に与えずに与えられることはない。
それに、先ほども述べたけれど、
ビジネスの環境は刻一刻と変化している。
一人で大事にしていても、
すぐに陳腐になってしまうものだから、
早く人に話してアイディアをもらうの方がよっぽどいい。
なるほど。
やりたいと思ったことはどんどん口に出したほうがいい。
起業した当時、メディアに取り上げてもらいたかった著者。
メルマガにそれを書いたり、
人に会うたびに話していたら、その話が舞い込んできた。
メルマガで起業、というと
うさんくさい情報商材を売ったりするイメージが
私にはある。
売りつけたらそれで終わりという、
いまどきはやらないビジネスのやり方のように思える。
だが、著者はそういう姿勢を否定している。
人間関係を結んで、それをビジネスに発展させていく、
というのが彼のスタンスだ。
これから起業しようという方、現在奮闘中の方、
肩の力が少し抜けるかもしれません。
「ちょっとだけ先に走り始めた」先輩起業家の本、
ぜひどうぞ。こちらのブログがあなたのメールBOXに届きます。
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2007年10月30日
著者は「自称」三流大学卒業。
その後、新聞社で報道カメラマンを経験し
アメリカに留学。MBA取得後、帰国。
現在は、んんん?何やってるんだ?
とにかく、英語関連のビジネスをされているようです。
さて、その著者がその資格をとり、
現在の地位を得るまでに行ってきた
勉強方法を説明してくれています。
勉強に必要なのは動機づけ。
まず最初に、勉強をしたくない人は勉強をしなくていいです!
と言い切っています。確かにそうだ。
ただ、したいと思ったときは機会を逃さないように。
また、今の地位や収入、仕事は今のままでは
維持できなくなるかも、危機感は持つようにしよう。
勉強に必要なのは「一日だけ長時間」ではなく、
「短時間を長い日数で」ということ。
著者はご自分の経験から、英語学習をメインにして
この勉強法を組み立てておられる様子。
語学の学習は特にそうですが、
はじめて数日で成果が出るというものではない。
即効性の効果を求めて不要な自己嫌悪に陥らないように。
時間がない、とたくさんの人は言うが、
それならまずテレビを消してみよう。
そうすると時間はできる。
同僚と同じようにバラエティー番組を見て
げらげら笑っていてはいけません。
ちなみにこの人、自分が新聞社に勤務していたのに、
「新聞は全部読まないこと。
30分も40分も時間をかけてはいけない」とおっしゃっています。
読書はいいらしいので、本はどんどん読みましょう。
眠くて仕方がないという方は、思い切って寝てしまいましょう。
また、仕事の後、体がべたべたして気持ちが悪いときは、
さっさとシャワーを浴びてさっぱりしたほうが集中できます。
勉強中に意識が散漫になったら休憩をとる。
30分勉強して15分休憩。また30分したら15分休憩。
そうすると、1、2時間は勉強をすることができます。
(あれ、1日30分だったんじゃないのかな?)
科目を変えて気分転換をするのもいい。
体調を整えるために、食事も大切。
食べ過ぎず、野菜とごはん中心にする。
朝は果物だけというのがいい。
1日たった30分ではあるが、年間にすると約150時間、
5年で750時間の差になる。
著者のやや自慢げな経歴、最後は自分が愛用している
商品の紹介など、勉強法とは多少違った記述もある。
「短い時間も無駄にせず、こつこつ続けていきましょう」
という趣旨だと思うとまあいいかな、という本。もうひとつ、本音の感想はこちら↓
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2007年10月17日
食い逃げされてもバイトは雇うな<上>、とあるので、
下巻を待っていたらまだ出る気配がない。
なので、とりあえず読んでみました。
別に下巻を待つ必要はなかった。
上下巻を分けて展開する、という作りではなく、
いろいろな会計豆知識を分けてシリーズにしますよ、
というようなものでした。
著者自身が、一時間で読めるようにした、あとがきで言っている。
それほど難しい話でもなく、字も大きく、
先ほども申し上げた通りビジネスと数字に関する豆知識という感じ。
古本で、できれば100円くらいで買って通勤電車で読み捨て、と
いうのが一番ふさわしい読み方のように思います。
では、そんな数字豆知識が書かれているのか。
まず、表題の、食い逃げされてもバイトは雇うな、について。
テレビで、一人でやっているラーメン屋を取り上げて、
「出前に出た隙に食い逃げされるかもしれない。
でもアルバイトを雇わないおかしな店だ。」
と言っていたのをきいた。
だが、アルバイト一人の人件費と、
食い逃げされたラーメン代を比べると、人件費のほうが高くつく。
食い逃げのリスクを考慮に入れても、
バイトを雇わないほうが経営者としては当然の判断、ということ。
また、タイトルに数字をうまく使うと
インパクトがあるということも書かれている。
映画ゲド戦記は、宮崎吾郎第一回監督作品、とすることで、
二回目も、三回目もありますよ、という期待を観客にもたせる。
(私は勘弁こうむりたい。)
Web2.0という言い方も、進化の途中を表すようであり、
1.0よりも新しいんです、という強い印象を与える。
タウリン1グラムというと効き目がなさそうだが、
1000ミリグラムと聞くと
なんだかたくさん入っているような気がする。
最後に決算書について、会計士としての読み方を教えてくれる。
読み方と書きましたが、決算書は読むものではない、
と著者は言い切る。
決算書を見て必要なこと、それは「比較」。
売上、利益など、自分が知りたい指標をまず探す。
そして、前年比であったり、他社との比較であったり、
割合を出せば会社の状況はだいたいわかる、
というのが本書の主張。
章ごとにまとめがあり、それがページの無駄ととるか、
そこだけ読んでラッキーとするか、それは各人の自由。
とにかく、気楽に読んでみて、知識が増えて楽しい。
そんな一冊でした。
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2007年10月12日
21世紀に通用する、
新たなマーケティング指標を作ること。
それがこの調査の目的である。
フジテレビの営業局が、
インターネットを使って約2万人にアンケートを行った。
人口構成比が若めに寄るという弊害はあるが、
個別調査でこの人数にあたるのは不可能であるので、
よしとしてもらいたい。
今回の調査で柱になるのは、
・マニアの定義づけをすること。
・マニアが強く推進するマーケットを確定すること。
108に分けた趣味のジャンルの中から、
「非常にこだわりをもっている」、「かなり〜」、「やや〜」という回答を得たサンプルを有効とする。
そのサンプルから、それらを選んだ人のお金や時間の使い方、
知識程度を調べる。
そして、
「お金と時間を費やし、専門的な知識を持っている人」を
マニアと定義づけする。
中でも、人数、全体金額消費、
累計時間消費の割合が高いものを「特濃」ジャンルとする。
ふんふん。なるほど。
では、さっそく、実例を見てみましょう。
特濃に選ばれたジャンルは、芸術、クラシック音楽、ロック、
舞台鑑賞、アイドル、コスプレ、改造車、楽器、
ウィンタースポーツ、マリンスポーツ、着物、ダンス、
外国語、資格・習い事、お受験、宗教、
ペット、テーマパーク、ギャンブル。
これらの分野では、マニアが動けば業界が動く、といわれる
ほど、マニアの人数も、消費金額や使われる時間も多い。
調査では、それぞれのマニアに共通する人間像も
浮かびあがらせています。
たとえばクラシック音楽のマニアはこんな人たち。
性格は、「理論的に物事を考える」「自立心が高い」と
自分のことを考えている。
「計画的な買物をすることが多い」。
購買する雑誌は、「音楽の友」や「レコード芸術」。
ロックが好きな人たちは、自分のことを
「夢見がちで現実的でない」と考えているようです。
アイドルのマニアたちは、「引っ込み思案」で
「人つき合いが苦手」。
お受験マニアは「自分で料理をすることが多い」。
「買う前に値段を比較する」、「在宅勤務ができればいい」
など、主婦らしい回答が多い。
ギャンブルマニアの人たちは、
「世の中、運やツキが大事」と考えている人が多い。
他にも、こだわりを持つ人の多い趣味の分野、
少ない分野など、現代人の趣味の分布もわかって面白い。
あの趣味を持っている人は、
こんなことに関心があるんだ、とわかれば、
ちょっとした世間話にも役に立ちそう。
マーケティング関連のお仕事の方には
興味深い一冊ではないでしょうか。
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2007年10月06日
あんまり話題にはなってない本だと思うけど、
ベストセラーである「社長のベンツ」よりは
よほどまともかつ面白い本だと思うのでご紹介。
会社の資金繰りについて書かれた本です。
内容が専門的なので、経理の方や経営者の方でないと
いまひとつぴんとこないかも。
私も、専門的なところは流し読みですが、
会社とお金の流れについての考え方は
とても興味深く読めました。
著者は、会社のお金の流れを「温泉」として捉えている。
最初に「源泉」がある。これが利益余剰金。
それが第一のタンクに貯まり、運転資金になる。
そこからあふれたのが第二のタンクに入り、
設備投資の資金になる。
そこには「温泉」、資本金と「水道水」、借入金が入る。
設備投資は資本と借入でまかなう、ってことですね。
そしてその余剰が、最後のタンクに入り、現預金となる。
お金は、まず運転資金として利用され、設備投資にまわされ、
残ったのが現金による預金、ということ。
図解だととてもわかりやすい。
本のカバーに描かれているので、
興味のある方は上記のリンクからご覧ください。
会社と借入金は切っても切り離せないもの。
家計と借金がそうだと困りますが、
事業資金はたいてい銀行からの借入ですから。
銀行にとって、運転資金は貸しやすいものである。
だから、それを無理して返さず、
現金を手元になるべくためておこうというのが
著書の主張である。
設備投資金として借りる場合は、
それは必ず利益を生むものに投資しなくてはならない。
銀行からお金を借りるときの格付けを
よくするための方法も書かれている。
借りたお金は公的資金から返す。
官の取立ては民間よりも厳しい。
(サラ金なんか甘っちょろいと思えるような
取立てができますからね。)
倒産したときの売掛金の守り方。
自宅を法人所有にしない。
機械類はリースで。
後継者の人生選択の幅を狭めてはならない。
など、中小企業の経営者には参考になることが
たくさん書かれています。
ちなみに、社長の車は4ドアのベンツでなくても
経費にすることができます。
実際にフェラーリの費用が経費として
認められたこともあるのだそうです。
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2007年09月28日
年収15万円で過ごす人もいれば、
一月の小遣いが100万円という人もいるのである。
この日本。すごい話である。
さて、著者は「下流社会」という本を書いた三浦展。
今度は富裕層に切り込んでいきます。
基本的に、富裕層の定義、富裕層のお金の使い方、
世代ごとにことなる消費傾向、
資産の中身など、データが中心の本です。
富裕層向けのマーケティングなどを行っていて、
どんな人たちがいるのか知りたいという方には
大変お手軽、おすすめな一冊。
分析、論評などを読みたい方にはやや物足りないといえます。
本書は、株式会社イー・マーケティングが発行している
富裕層向けの雑誌、「SEVEN HILLS」に
アンケート用紙を折り込むという方式で調査された
結果を基にしている。
富裕層とは、一般的には年収が3000万円以上、
金融資産が1億円以上の人たちをさす。
富裕層の年齢分布は、30代以下が12.4%、40代が34.2%、
50代が30.9%、60代が15.8%、70代以上が6.7%。
職業は医師、会社起業者、経営者が多い。
収入源は、若い年齢のものが給与、報酬所得であるのに対し、
年齢を重ねるにつれ不動産からの地代、賃料が多くなる。
不動産資産は、ビル、店舗、山林など、自宅以外のものが多い。
気になるお小遣いは、年収1億円以上の人は毎月平均172万円。
年収5億円以上の人は228万円。もう言葉が出ません。
その中で、消費を引っ張っているのは若い女性である。
働く女性、高給をとる女性が増え、ファッション、
家事サービスなど、彼女らは旺盛に消費をする。
富裕層の娯楽は、高級レストラン、ホームパーティが主で、
海外旅行などには行かない。
仕事が忙しいので、行けないのである。
しかし、彼らは基本的に勤勉な人間が多く、
仕事を休んで娯楽に興じることにそれほど興味がない。
彼らのアンケートの結果、
富裕層になるために必要なものとして選んだ、
第一位は「努力」であった。
やっぱり皆さん、努力されてるのね。
大型テレビを欲しがるのは若い男性。
車をステイタスと考える人間は意外に少ない。
団塊の世代の富裕層は、家事サービスなど利用したがらない。
主婦がするもの、無料のものと考えている。
若い女性は、安全と安心を求める。
ふう。読んでるだけでおなかいっぱい。
ぜんぜん違う世界というのを、本で知るのもなかなか面白い。
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ビジネス書ではありますが、
普段の生活にも十分応用できそうな本。
フルカラーなのがいい。
一応、難しい色の理論なども説明されていますが、
私のような素人には、目ではっきりわかるのが面白い。
デザインはともかく色って、
商品の売れ行きにどの程度影響があるんだろう。
私はなるべく、なんでも性能重視で選んでいるつもりなんだけど、
やっぱりそれなりに、色にはイメージがあることに気が付く。
たとえば、本屋さんで、
女性向けの恋愛本のコーナーに行ってみる。
そういった本は、たいていピンク色の装丁であることが多い。
女性が好む色は、ピンクや紫といった
パステルカラーなどの明るい色だからだ。
化粧品や、車のボディカラー、
女性をターゲットにしたたばこは、
たいていこういうパステル調のやさしい色をしている。
男性向けには「シャープ」「力強さ」を感じさせる
配色がされることが多い。
黒、濃紺、シルバーなどだ。
面白いのは髭剃りと女性用脱毛器の対比。
言ってみれば同じ機能を持つ商品なのですが、
髭剃りはたいてい黒。
しかし、脱毛器は白にピンクや水色をあしらったものが多い。
黒い脱毛器とか、確かに買いたくないもんな。
意外に人間の購買活動に影響する色。
店舗を構えるにしても、色は大変重要です。
たとえば、コンビニのような、日常的に使われる店には、
暖色系の明るい色がいい。
それらは「にぎわい」を感じさせ、人をひきつけるからです。
車の中から目に留まるのは、やはり明るいオレンジなどの色。
ドライブインの看板を緑にすると、
まわりに溶け込んで目立たなくなる恐れがあります。
面白かったのは、商品陳列の際の「捨て色」の使い方。
基本的に客は、服などを買うとき、
無難な茶色や黒という基本的な色のものを買っていく。
だが、それだけをそろえるのではなく、
ピンクや赤、紫という目立つ色の商品を一緒に陳列する。
そうすることで客の目が商品に留まりやすくなるという
効果があるのだそうだ。
そして、そういう色を「捨て色」と言う。
巻末には自分に似合うパーソナルカラー、
ビジネスの場面で応用できるスーツの選び方なども載っている。
何気なく接している色。
そろそろ衣替えの時期ですが、これをきっかけに
ご自分の色を探してみてはいかがでしょうか。
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2007年09月20日
Web2.0を、広告、マーケティングの観点から述べた本。
大学教授の方の本ですが、そう難しくない文章なので、
「興味はあるけど論文みたいなのは勘弁」という方におすすめ。
まず最初に、Web2.0関連の本に
必ず出てくるキーワードを説明してくれている。
従来の広告は、企業が消費者に向けて
一方的に投下するだけのものであった。
消費者の実際の声は、
その周辺の数人の人たちに世間話として伝わる程度で、
たいした影響力を持つものではなかった。
だが、インターネットの発達により、
消費者の感想はたくさんの人たちに伝わっていく。
ネットにつながる人たちは、
同じ立場で情報を発信することができる。
これがネットのもたらしたフラット化である。
また、従来は「死に筋商品」として
それほど売れなかった商品が細々とであるが売れ続けることがある。ロングテールといわれる現象だ。
消費者が情報を発信する場所はたくさんある。
たとえば、化粧品の口コミ情報を集めた@コスメというサイト。
ここでは、化粧品を実際に使った人がその感想を書き込んでいき、
たくさんの人たちがそこの情報を参考にしている。
ブログでも消費者の声は発信される。
昨年、「時をかける少女」というアニメ映画が、
公開後評判を呼び、上映する映画館が増え、
上映期間が延長されたということがあった。
映画を観た人たちがブログで感想を発信し、
それを観たいという人が増えたのが理由だ。
同じ時期に上映された「ブレイブストーリー」に比べて、
広告量も上映館も少なかった。
が、それがかえって、自分たちが応援してやろうという気持ちを
消費者がもったのではないかと著者は分析している。
今まで、企業にとって消費者は攻略するべき敵であった。
マーケティングは敵の動向を探るものであった。
しかし、ネットの発達により消費者は変貌しつつある。
その現実を受け入れなければならない。
敵ではなく友達、仲間、共同開発者として
消費者を捉える試みが必要であるという。
たとえば、ブラザーという会社は、
ミシンの開発者の日記をブログで公開している。
普段は接することのない開発者の本音を知ることで、
消費者はいつの間にかブラザーの商品に
「開発段階からよく知っている」という愛着を持つようになる。
また、消費者の意見をダイレクトに取り入れて、
新商品の開発のヒントにすることができる。
ネット上ではうそや仕掛けは見破られることが多く、
また見破られたらその悪評が広がるのは早い。
下手な隠ぺい工作は致命傷になる可能性がある。
これからの企業は「リスペクト」されることが大切である。
信頼され、仲間意識を持つことが出来るような企業、商品。
本を買うとき、アマゾンのレビューを
参考にすることが多い私には大変興味深い一冊でした。
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2007年09月14日
サラリーマンの平均年収を
440万円とすると、その1分間のサラリーは約40円。
40円の価値のある1分間を無駄にせず活用することで、
仕事の効率をあげよう、という本。
時間、書類、仕事の整理術が説明されていて、
どんな仕事にも応用できそうです。
「忙しくて時間がない」。
誰だって、一度は言ったことのある台詞だと思います。
しかし、うまくやりくりして使えば
時間はけっこうたくさんあるもの。
たとえば、カップラーメンを作っているとき、
通勤時間、喫茶店での待ち時間、
そういう少しの時間を「攻め」て過ごす。
資料に目を通す、次の仕事のイメージングをするなど、
活用する方法はたくさんあります。
しかし、どこでも仕事をするといっても、
普段からその用意がなければ簡単にはできません。
処理が必要な書類は仮置きファイルに入れる。
著者はこれを、赤のクリアファイルを使っているそうですが、
普段は机の上に、外出のときはこれをかばんに入れるだけなので、
常に処理しなければいけない書類が
手元にある状態を作ることができます。
これいいなあ。ちょっとまねしてみようかな。
また、B6サイズのメモを活用し、
前日から仕事の重要度などをメモして整理しておく。
前日のうちに仕事の段取りを決めておくのは
非常に大切なことのようです。
ほんの5分程度で済むことですが、
これをするのとしないのではずいぶんと違いが出てくるそうです。
この本の著者は、
いつも仕事が始まったときには
スタートダッシュの用意が出来ている。
会社に着いてまずコーヒー、という
(私のような)人間とは少し違うようです。
本を読むのも、赤ペンやふせんを用意して
自分の欲しい情報のキーワードをチェックしていく。
ざっと、情報を拾い読みするというやり方をすすめている。
この人、ビジネス書しか読んでないんだろうなというのが
よくわかる思考回路である。
さて、しかし、整理整頓ができていると
何でもスムーズにすすむというのは事実である。
整理する時間が無駄、なんて思わずに、
この週末は部屋の掃除でもしようかと思う私です。
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梅原潤一さんは、
有隣堂書店という本屋さんの社員さん。
その梅原さんが今まで書いてきた本のポップを集めた本。
読んでみると、本当に本が好きなんだということがわかる。
通り一遍等の説明書きではなく、
まして売らんかな主義の適当なあおり文句でもない。
きちんと本を読んだ上で書かれたもので、
そのポップを見ているだけで梅原さんの興奮が伝わってくる。
レイアウトも素敵。
思わず手に取りたくなる、衝動買いを誘われそうなポップが多数。
たとえば、紺色のふちどりに同じく紺色の、
「CRAZZZY!」の文字が踊る、小川勝己の彼岸の奴隷。
コピーは、「クライムノベルはこいつで臨界点を突破する!」
ポップに影響されて買っていかれる本は、
やはり文庫が多いそうだ。
値段の関係があるという。衝動買いできる値段ということだろう。
それを逆手にとって、宮部みゆきのR・P・G 文庫版にはこうだ。
「模倣犯より軽くて安い!
あの量と値段にマイった宮部ファンも今回は気楽にどうぞ。」
そうかそうか、と手に取ること間違いなし。
梅原さんは、それほど売れていなくても、
自分が読んで面白いと思う本には積極的にポップをたてる。
彼のおすすめの作家さんは萩原浩だ。
コールドゲームという本のポップは、
黄色の目を引くテープがふちに貼られている。
そして、「昔いじめたあいつが復讐に来る。」
本の内容も書いていて、そうやって小出しにされると
読みたくなる人のサガに訴えかけている。
面白いのは、ウラがあるポップ。
別に意味を深読みしろというものではないですよ。
文字通り、ぱらりとめくると別のポップがあると言う仕掛けだ。
雫井脩介の火の粉は、表のポップに、
「隣人は殺人犯?ズブズブ嵌まる犯罪小説!」とあおっておいて、
めくると、
「最凶最悪!モンスター級の犯人像があなたの心臓を鷲掴みする!」
このポップでもはや私の心臓は鷲掴みされてしまってあせる。
ポップを出した時期と売上の関係もグラフ化されており、
セールス術としてもおもしろい。
それ以上に、ここにも本が大好きな人がいた、と読書好きなら
思わずにんまりしてしまう愛情あふれる一冊。
おすすめ。
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2007年08月22日
リッツ・カールトンに泊まってみたい!
そう思わずにはいられない。
話題のリッツ・カールトンについて書いた本。
著者のお泊り体験談という形で、
いまいち体系的な理屈がないのが残念だが、
それでも、「こんなことがあってもう最高!」
という著者の話は楽しい。
また、リッツ・カールトン東京の総支配人である
ドゥブランク氏による補足があるので、
それなりにはまとまっています。
主婦業と社長業を両立させている著者は、
ある日リッツ・カールトン大阪で行われたセミナーに参加する。
そして、全世界にあるリッツ・カールトンを制覇、
全部に宿泊してみたいという欲求にかられる。
宿泊代は決して安いものではない。
しかし、なんとか安い部屋を探し、
エコノミークラスでリッツ探訪の旅に出かける。
そこで、信じられないようなサービスを受けることになる。
朝はコーヒーを飲まなくてはしゃきっとしないという著者。
日本からコーヒーポットを持ち込みます。
リッツでは、従業員は客の好みや、
ふと気づいたことなどをメモして
専用の箱に入れるような仕組みができています。
著者がコーヒーを自分で沸かしているのを知ったホテルは、
以後、著者が泊まる部屋にコーヒーポットを用意してくれた。
世界のどのリッツに宿泊してもだ。
顧客の情報がきちんと全世界で共有されている。スゴイ。
タイで頼んだスープがおいしかったというのを覚えていてくれて、
アメリカでもそのスープが特別に供される。スゴイ!
また、あるとき、自由の女神の見える
ニューヨークの部屋に泊まった著者のもとに
チョコレートの自由の女神像がサービスされる。
なんと、女神の顔のところに著者の写真が貼ってある。ニクイ!
誕生日には、従業員用のエレベーターに乗せられた。
各階に停止するので不思議に思うと、
そこに従業員が並んでいて、
「おめでとうございます!」と祝福の声をかけてくれた。
これは泣く。
リッツ・カールトンでは、
全従業員がすべての仕事に対応できるように違う
職域の仕事のトレーニングを積む。
転職の多いホテル業界では抜群の定着率を誇っている。
社員食堂は無料で、ホテルのコックが考案したメニューが出る。
従業員にはそれぞれ、自由に使える予算と決定権限がある。
客へのサービスは現場のアイディアで行われることが多い。
いやあ、すごい。
サービスとは何か、ものすごいエピソードの数々である。
リッツ大好きな著者の楽しいお話を聞く、という感じなので、
気楽に読めるのもいい。
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2007年07月31日
島田紳助の書いた本。新書です。
読みやすくておもしろかったですよ。
本業は芸人、という島田氏ですが、
いろいろな事業を手がけているようです。
あくまでサイドビジネスであり、
ある種のゲーム感覚があるという。
しかし、ゲームだからこそ負けるのは絶対にいやなのだそうだ。
喫茶店、ラーメン屋、フォークソングバー、お好み焼き屋など、
いろんな店を手がけているが、
どうやって成功させているのか。
それにしても、この人、かなり明確な意思と問題意識を持って
日々暮らしているんだなあと改めて感心させられてしまう。
遊びで食事に行っても、客単価や売上を聞いてみたり、
面白いと思ったことを次々と試してみたり。
島田氏が事業を行う上で大事にしているのは、
常識にとらわれないということ。
といって、むやみに非常識な振る舞いをするのではなく、
業界にとっては常識でも素人にとっては非合理的、
ということを改めるのがビジネスチャンスになるのだという。
また、顧客満足度はもちろんだが、
従業員満足度というものを大切にしている。
従業員が目的意識を持って働いてくれていると、
その分客にも充実したサービスを提供することができる。
そして、自分はあくまでサイドビジネスだということを
忘れないこと。
自分がほれ込んで、「こいつは幸せにならなあかん。」という
人間に店を任せる。
その人にとっては本業なのだということを
明確にしておかなければいけない。
パリダカの創始者、サビーヌ氏の言葉を引用して、
「冒険の扉まで皆を連れて行くのが自分の仕事。」だと言う。
東京で鍋セットの店をやってみたい島田氏。
なぜ持ち帰りの鍋セットにするのか、
店は狭くしようと思っている理由は、
など書いてあるのを読んでいると、
この人、ほんとにまじめに飲食店経営してるんだな、と思う。
着眼点、実行力、とにかくパワフルな島田氏の生き方が
おもしろい。
それほど時間をかけずに読めますし、
通勤のお供にいかがでしょうか。
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2007年07月25日
集中力。
これがあるとずいぶんといろんなことがうまくいくような気が、
注意散漫な私としては思う。
ということで、期待をしながら読みましたが、
点数をつけると60点というところでしょうか。
ただ、内容としてはそれほど悪書というわけではありません。
ジェームス・アレンの本と同じような感じのもので、
私は以前にそちらを読んでいましたので、ああ、またか、
という感がぬぐえなかったのが評価が低くなった原因です。
1世紀にわたって読みつがれてきた本、とありますので、
書かれた時期も同じくらいなのかもしれません。
さて、内容は。
成功するためには意思の力が必要で、
それは誰にでも備わっているものである。
どんな年齢であっても関係はない。
成功を信じること、始めたことはやりとおすこと、
そうすると、正しい信念には必ず助けの手が差し伸べられる。
よい習慣を身につけることが大切である。
こんな感じです。
私が本書に期待したのは、どうやって集中力を身につけるか、
という点です。
それに関して、いくつかの具体的な方法が書かれていましたので、
拾い上げてみましょう。
だらだら過ごさず、何かをしているときはそのことに集中する。
起床時間を決め、必ず起きる。
決めたことはその時間に、もしくはその時間までにやる。
先延ばしをしないことで、決断の力を身につける。
新しい習慣が身につくまで、一度の例外も認めてはならない。
小さなことに集中するエクササイズをし、それを記録する。
たとえば、ドアノブを10分間見つめるエクササイズをし、
「私は足を動かさず、集中して見つめることができた。」
などの記録を残していく。
なるほど。
とにかく、やると決めたことは躊躇せず実行し、
ささいなことから始めてみるというのが大事であるようです。
このあたり、思考するだけで全てがかなうという
ナポレオン・ヒル型の自己啓発書とは違うといえば違います。
悪くはない。
かといって、人にこれいいよ!と言ってまわるほどではない、
というところでしょうか。
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2007年07月21日
またユニークな本を見つけてしまいましたよ。
占い師になる。
そんなことできるの?
何か特別な、たとえば霊感みたいなものがいるんじゃないの?
そう考えていたのですが、読んでみると非常にビジネスライク。
占いで副業・起業を、というだけあって、
占い師としてお金を儲けるためのノウハウが満載でした。
と言って、うさんくさいナントカ商法みたいなのとは違います。
きちんと開業して、
仕事としてやっていくための非常にまじめな本でした。
占い師になるには霊感などは必要ありません。
占いは、書店に並ぶ本を購入することで学ぶことができます。
現在は、ホームページ、メール、電話、チャットなどで
占う人が多いらしく、開業資金もそれほどかからない。
そして、大体の料金設定が、電話などの場合は1分200円、
メール占いでは一件3000円から5000円なので、
時給にすると、最低でも6000円くらいにはなるのだそう。
他にも、雑誌のコーナーを担当したり、占い教室を開いたり、
なかなか活躍の場も多そうです。
では、開業してからの宣伝活動はどのようにしたらいいか。
やはり基本はタウンページ。
これにはきちんと料金を載せておきましょう。
お客さんが気になるのは占いの手法と料金だからです。
また、ブログ、メルマガで顧客と
コミュニケーションをはかるのも大事。
おもしろかったのは、実際に依頼者に対したときの
占い師の心構えみたいなもの。
占い師は、語るより聞くのが仕事。
きちんと話のツボをおさえた質問をする能力が必要です。
ある程度、客観的な視点を持ち、
愚痴にはキレずに付き合うくらいのことは
できるようになりましょう。
恋人がいない人には出会いの時期を、
仕事の相談には依頼者の適性を、
子供の受験の結果を聞かれたら、
その子のここ半年ばかりの運気を、
それぞれ占ってあげる。
なかなか具体的なアドバイスも興味深いです。
占い師という仕事がよくわかる。
年をとってからでもできて、
自宅でも開業が可能とのことなで、私もひとつ…、
なんて思える一冊です。
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先日、四露死苦現代詩のときに
TOKYO STYLEという本について触れました。
今日ご紹介する本は、2006年版TOKYO STYLEといっても
いいのではないかとワタクシ勝手に思っています。
A5サイズの薄い本で、写真集ではありませんが、
ここに出ている部屋と住人の魅力的なことは
TOKYO STYLEに決してひけをとるものではありません。
「改装してもいい物件はありませんか、と相談すると
怪訝な顔をされる。
こんなところしかないよ、と言って示された物件が
すばらしいものだった。
僕たちがグッとくる物件と、
不動産屋のイイ物件はどうも違うらしい。」
冒頭、東京R不動産の馬場氏がこう書いている。
確かに、普通の不動産屋さんでは見つからない物件ばかりだ。
普通、不動産を探すときは、最寄の駅だとか、賃料だとか、
間取りだとか、そういうもので検索をするのではないだろうか。
東京R不動産は違う。
レトロな物件、屋上あり、倉庫っぽい、お得なワケあり、
水辺・緑、天井が高い、改装OK。
こんな条件で検索することができるのだ。
たとえば岩本町駅から徒歩5分の物件。
屋上が自由に使えるという条件で借りられた。
現在そこには人工芝がひかれ、バーベキューコンロがあり、
なんとバスタブまである。
他の部屋はオフィスなので、
夜や土日はどれだけ騒いでも苦情がでない。
並木ハウスという部屋は、玄関から入ってすぐに
4.5畳の和室になっている。
ここは手塚治虫が住んでいた部屋だ。
目白駅から徒歩10分。
入ると鉄腕アトムのシルクスクリーンが目に入る。
また、清澄白河駅から徒歩3分の物件は、
見た目は普通のアパート。
だが、入ると南国のホテルみたいな内装になっていて、
その奥に砂利が敷きつめられ、庭木が茂る日本庭園がある。
ベランダを改造しているのだ。
他にも、一番広いところが1.70メートルという「ちびっこの家」、
建築学科のOBと学生が改装を続けているリノベーションの家、
何もない空間を海外のロフトみたいに改造したオフィスなど、
住んでいる人がうらやましい空間がたくさん紹介されている。
賃貸なのにここまで自由に住めるなんて本当にうらやましい。
しつこいですが、ほんと、いいなと思いますよ。
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2007年06月28日
あーん。読んじゃったよー。
すみません。
今日は少しだらしのない始まり方です。
だって、気になったんだもん。
この手の本は、薄っぺらい内容、まさに内容がないよう、
なので読むまいと思ってたんだけど、読んでしまいました。
だってだって、オビで、テリー伊藤があ然!なんて
書いてるんだもん。
ほんとかな、そんなことできるのかな、って思ったんですもん。
そんなわけで、働かないで年収5160万稼ぐ方法、
皆さんにもお伝えしますね。
方法は、インターネット、副業とくると
必ずあがってくる例の3つが紹介されています。
まず、オークション。
個人売買ができる場なので、
うまくやれば個人でもそれなりに稼ぐことができます。
では、何が売れるのか。
古本屋でプレミアのついている本を探したり、
リサイクルショップや、
ブランドのファミリーセールを利用して、
安値で売られている洋服を探す。
フリーマーケットでも仕入れることができます。
その際は、オークファン携帯版(http://m.aucfan.com/)で
相場をチェックできます。
落札金額の相場がわかるので、
高くなるものを選んで買うことができるそうです。
また、まぼろしの焼酎の定価での手に入れ方も載っています。
酒造会社の抽選にあたる、というものなんですがね。
さて、次はアフィリエイト。
アフィリエイトはご存知の方が多いと思いますが、
自分のやブログ、HPなどである商品を紹介すると、
紹介手数料が入るという仕組みのインターネット広告です。
基本的には、自分以外の人が買ってくれることを
前提としていますが、
広告を出稿している会社によっては、
本人の申し込みを可としているところもあるようです。
こういうところは、資料請求一件につき、
などというところが多いので、
自分で請求してみましょう。
それを繰り返すと、だいたい3万円くらいは稼ぐことができます。
また、ブログなどで他の人に紹介するのは、
成功報酬単価の高い、情報や、
クレジットカードを優先すると収入になりやすい、
というものでした。
最後は、情報ビジネス。
インターネット上にはいろいろな情報が売られています。
ダイエット、お金儲け、投資、その他いろいろ。
こういうものは、一度作っておくと、
製造コストゼロで何度も売ることができる。
きれいなHPを作って、
無料レポートから誘導するようにして、
売上をあげるとよいでしょう。
また、有料の広告を出すのもよい。
こういった内容でした。
どうでしょう、年収5160万、稼げそうな気がしますか?
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2007年06月21日
これだけブームなんだもの。
私だって興味がある。
興味はあるがお金がない。
というわけで、本を読んで
いろいろ検討した気分になっているお気楽な今日この頃。
なんでもかんでも「儲ける!」と鼻息が荒い本が多い中、
クールな分析がされているこちらの本をご紹介。
表紙のイラストがいい。
希望を持ってやってきた中年夫妻を、笑顔で待ち受ける男女二人。
金融関係の社員なのだろう、笑顔でお辞儀しているが、
頭の中で鴨がねぎをしょっているイラストなのだ。
実際に販売されている金融商品を上げて、
そのデメリットを解説している。
まず、人気の毎月分配型投資信託。
(実はこれ、義母がやってるんですわ。)
勧誘文句は
「分配金が毎月支払われるのが楽しみですね。
年金だけでは不安な生活をサポートします」。
しかし、投資というのは基本的にお金を増やすためのもの。
元手が多いほど、増える金額は多くなる。
それなのに、分配金としてお金をもらってしまうのは
元本を食いつぶすことであり、
本来なら再投資にまわすはずのお金を損していることになる。
プロにとっては、なぜ人気があるのかわからないそうだ。
じゃあ、元本が保証されてればいいだろう。
勧誘文句は
「ご資産が減るのがいやだという方には
うってつけです。安心して運用されますよ。」
しかし、リスクが少ないのはリターンが少ないということ。
運用成績が悪くなると、こういったタイプの投資信託は
投資をやめてしまうそうです。
損切りしたくないときに損切りさせられるので、
プロの目には魅力的な商品とは映らないようです。
他にも、個人向け外債とは、
債権とはいえリスクの高いものが多いこと、
特にサムライ債という、
外国が日本で発行するものはそうであること、
外貨建て変額年金は、解約手数料が高く、
為替リスクがあること、
投資ではなく保険であること、
などが書かれています。
リターンを求めるならリスクはつきものだということ。
世の中においしいだけの話はないこと。
これが繰り返しかかれている。
そんな著者のおすすめは郵便局の定額貯金だそうです。
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2007年06月19日
「交渉術を使うことは、決して相手を欺くことではないし、
モラルが低いことでも、情に薄いことでもない」
という考えのもと、
どうしたら交渉を自分の有利に展開できるのか、
いくつかの方法を教えてくれている。
方法は、アマゾンのレビューでも見られるので、
私はこの弁護士の方が実際に扱った、
面白い交渉を少しご紹介してみようと思います。
日本企業の米国子会社、X社が、
ヒスパニック系アメリカ人の元従業員に訴えられた。
訴状は、民族差別があったというもの。
あきらかにうその訴えなのだが、
その地区にはヒスパニック系の住民が多く、
裁判になったら
ヒスパニック系の陪審員を相手に勝てる可能性は低い。
和解金の交渉になるが、本社から3000万円までしか出せない、
と事前に明言されていた。
そのため、交渉が切羽詰っても、
それ以上を提示することは子会社の社員はできなかった。
このように交渉は最初から
ボトムラインを決めておくことが大事。
それができなかったばかりに、
ライセンス料を相手のペースで決められてしまった
失敗談も載っています。
しかし、米国という国は毎日いたるところで交渉を
皆がしてるんだなと思う。
中古車を買うとき、スポーツジムに入会するとき、
ガレージセールで買物するとき…。
著者は、交渉はある意味
ゲームとして割り切ることも大事だと言っています。
日本だと、友人相手に議論したり交渉したり、
ということはあまり歓迎されることではありません。
しかし、海外では友人だからこそ、思ったことを主張し、
話し合うのだと考えているそうです。
言いたいことをうまくいえない方、営業職の方、
もちろん海外でビジネスをご検討の方にもおすすめ。
読みやすいです。
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2007年06月03日
父の跡を継いで、
アパレルメーカー・ハンナの社長になった由紀。
しかし、由紀が社長になったとき、ハンナは倒産寸前の体だった。
由紀は、同じアパートに住む会計学の教授に助けを求める。
ダイエットと美食が趣味という教授。
月に一度おいしい食事をしながら、
教授が由紀に会計の授業をするという形式で、物語がすすんでいく。
会計というものは、だまし絵のようなものであると教授は言う。
数字は、見方によっていろいろな姿を見せる。
たとえば、寿司屋で出される大トロとコハダは
どちらが利益が出るのか。
大トロのほうが価格は高いが、
実は利益はそれほどでないものである。
コハダは価格は安いけど、日持ちしない魚なので、
仕入れたその日に売ってしまわなければならない。
また、仕入れ価格も安いので、利益率は高い。
在庫にならずに利益の出るコハダのほうが、
寿司屋にとっては利益の出る商品になる。
また、高級フレンチと餃子屋ではどちらが儲かるか。
高級フレンチ店では、値段なりの内装、従業員の教育、
材料の仕入れなど、コストが多くかかっている。
一方、単価の安い餃子屋は、仕入れ価格も安く、
店にかけるコストも低い。
コストが安い分、売上は利益になりやすい。
高い料理を出すフレンチが餃子屋より儲かっているとは
簡単にはいえないことを由紀は学ぶ。
また、ブランド価値というものが、見えない現金製造機、
つまりお金を産むものであることを気づかされる。
由紀の会社が、取引先の詐欺にあったときは、
粉飾決済の見破り方を教えられる。
粉飾決済を見破るにはバランスシートを見ればよい。
バランスシートは、左右に分けて資産状況を表すもので、
利益が不自然に増えていると、
一方の在庫にも不自然な数字が記されていることになる。
また、前期のものと比べてみて、
急激に数字が大きくなっているものがあやしい。
数字を前倒しにしていることが多いのだ。
由紀に敵対し、足を引っ張ろうとする重役、
由紀を助ける元同僚、
取引詐欺事件、工場を中国に移転したほうが儲かるかどうか、
大量返品、不採算部門の閉鎖、リストラ。
さまざまなトラブルを、
会計の知識をもって乗り越えていく由紀。
会計をぜんぜん知らない私ですが、
読み物としても楽しく読めました。
正直に言うと、社長のベンツみたいな
適当な本なのかと思ったりもしたのですが、
内容はしっかりしています。
プロの方には物足りないかもしれませんが、
会社の数字に興味のある方にはおすすめ。
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世の中のノウハウ本は、
得てして大企業向けであったり、
抽象的な精神論であったりすることが多い。
「地方で起業するため」とあるが、そういった方はもちろん、
これから起業する人、まだ小規模な会社を経営されている方には
特におすすめ。
コアラ社長こと小原氏は、岐阜県多治見市で
不動産会社を経営されている。
人口10万人そこそこという規模の都市。
そこで成功された秘訣をほんと、丁寧に、
そこまで書くの?というくらいに説明してくれている。
いろいろなノウハウが書かれていますが、
地方都市、小規模な会社向けと思われる部分を
いくつかご紹介してみます。
・会社の場所はアウトカーブで説明しやすい場所に。
地方都市での主な交通手段は車。
車でゆるやかなカーブを走るとき、目に入るのはカーブの外側。
目に入りやすいアウトカーブに建物を置くのが鉄則。
また、電話で説明しやすい場所を選ぶのもコツ。
目立つ建物のそばというのがいい。
・タイムマシーン効果。
地方都市でナンバーワンになるためには、
いち早く流行を取り入れ、
その分野でのシェアを拡大することが大事。
そのために、社長は月に一度東京にでかけます。
ただ、そこでつかまえたトレンドを即実行してみるのは時期尚早。
それから地方の主要都市を観察し、
そのトレンドの波及具合を確かめてみてからのほうがよい。
・宣伝戦略
客が店を選ぶのは、実は
「無難である」という理由であることが多い。
安心感、というのかな。
親しまれる会社であることがとても大切になる。
会社のキャラクターを定め、これを大々的に宣伝する。
こちらの会社はコアラをキャラクターにして、
チラシの裏に塗り絵をつけたり、大きな人形を置いているそうです。
これで、「コアラの会社」というイメージができるわけですね。
テレビのCMも、地方では思ったより安くできるので、
キャラクターを前面に出して作成。
また、車が主な交通手段である地方都市では、
ラッピングバスも宣伝効果が高いそうです。
従業員を雇うときは地元の人間を雇う。
親類縁者、知人友人がいるというのは大きな強みである。
他にも、経営者の方にはおなじみのランチェスターの法則、
事業計画書の重要性、経費削減のしかた、
税理士の選び方など、内容はかなり充実しています。
いや、最初地味なテーマだな(失礼!)だと思ったんですが、
サービスしすぎの内容に思わず熱中してしまいました。
経営者の方に、と最初に書いてしまいましたが、
どんな仕事の方にも読み応えのある本になっています。
創意工夫ってこういうもんなんだ、と背筋の伸びる一冊。
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