2013年01月15日

新島八重のことがマンガで3時間でわかる本







こちらのブログがあなたのメールBOXに届きます。
平日日刊・メルマガだけの前フリも好評です♪
http://www.mag2.com/m/0000176248.html
posted by momo at 11:43| Comment(1) | TrackBack(0) | たまには教養系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月04日

THE BOOKS 365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」






こちらのブログがあなたのメールBOXに届きます。
平日日刊・メルマガだけの前フリも好評です♪
http://www.mag2.com/m/0000176248.html
posted by momo at 10:57| Comment(0) | TrackBack(0) | たまには教養系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月02日

縦横無尽の文章レッスン






こちらのブログがあなたのメールBOXに届きます。
平日日刊・メルマガだけの前フリも好評です♪
http://www.mag2.com/m/0000176248.html
posted by momo at 15:09| Comment(0) | TrackBack(0) | たまには教養系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月26日

お姫さま養成講座







こちらのブログがあなたのメールBOXに届きます。
平日日刊・メルマガだけの前フリも好評です♪
http://www.mag2.com/m/0000176248.html
posted by momo at 09:03| Comment(0) | TrackBack(0) | たまには教養系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月20日

アルカナシカ 人はなぜ見えないものを見るのか








こちらのブログがあなたのメールBOXに届きます。
平日日刊・メルマガだけの前フリも好評です♪
http://www.mag2.com/m/0000176248.html
posted by momo at 09:17| Comment(1) | TrackBack(0) | たまには教養系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月25日

読まずに小説書けますか 作家になるための必読ガイド








こちらのブログがあなたのメールBOXに届きます。
平日日刊・メルマガだけの前フリも好評です♪
http://www.mag2.com/m/0000176248.html
posted by momo at 09:13| Comment(0) | TrackBack(0) | たまには教養系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月29日

超訳 ゲーテの言葉









こちらのブログがあなたのメールBOXに届きます。
平日日刊・メルマガだけの前フリも好評です♪
http://www.mag2.com/m/0000176248.html
posted by momo at 13:12| Comment(0) | TrackBack(0) | たまには教養系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月19日

盆栽との対話










こちらのブログがあなたのメールBOXに届きます。
平日日刊・メルマガだけの前フリも好評です♪
http://www.mag2.com/m/0000176248.html
posted by momo at 08:43| Comment(0) | TrackBack(0) | たまには教養系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月10日

千年の旅の民―〈ジプシー〉のゆくえ







こちらのブログがあなたのメールBOXに届きます。
平日日刊・メルマガだけの前フリも好評です♪
http://www.mag2.com/m/0000176248.html
posted by momo at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | たまには教養系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月23日

超ヤバい経済学







−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

超ヤバい経済学  ¥ 1,995  東洋経済新報社 (2010/9/23)
スティーヴン・D・レヴィット、スティーヴン・J・ダブナー

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

行動経済学っつー学問なんだそうだ。

普通経済学では、偉いセンセが考えた「人」が、どう動くかの考
察がなされる。しかし人は、先生方の思い通りには動かず、とき
として理論と逆の行動を取ることがある。

まず人を見て、実験をして観察をして、実際にはどのように動く
のか、考えるのが行動経済学という学問であるようだ。

ヤバい経済学、本書は一般的な経済本が扱わない事例を、取り上
げて経済学的に解説したもの。けっこう過激。

読んだからといって、取り立てて役に立つ本ではないかもしれな
い。だが、いわゆる常識ってやつがぐるぐる回る、視点の転換を
もたらしてくれるという意味で、とっても面白い本だ。

・売春と経済学

労働において、女性は男性よりも不利である。21世紀においては
かなり改善が見られたが、給与の格差は明らかに存在する。

20世紀初頭においてはなお顕著だった。そのためか、統計による
と、20代の女性の50人に一人が売春婦であったのだという。売春
は、唯一男性に「荒らされない」労働市場だった。

高給でもあった。普通の女性は、平均週に6ドルしか稼げない。だ
が売春婦になると、少なくとも25ドル、多ければ400ドルもの大金
が稼げた。

なぜか? 性がオープンでなかった当時、既婚者以外の男性が、
女性に触れるには売春宿を訪ねる以外にはなかった。セックスに
希少価値があったのである。

現在町で立つ女性たちは、当時の女性より少ない賃金で仕事を請
ける。彼女らの敵は、実は「素人の女性」なのである。

・アル・ゴアと環境問題

「移動手段が町を汚し、空気を悪くし、さらに事故による殺人ま
で巻き起こしている。憂うべきこと」

車のこと? そうお思いの方も多いかと思う。だが実は、これは
馬を指しているのだ。町中に馬車があふれた時代には、馬による
環境汚染が深刻にささやかれていた。

やがて車の台頭によって、その難は解消される。しかし人々が車
に乗り換えたのは、環境に配慮してのことではなかった。車のほ
うが便利で経済的だったからだ。

利益がなければ人は動かない。現在の温暖化にしたってそうだ。
アル・ゴアがいくら訴えても、人々が自分の利を殺してまで、環
境を守ろうとするとは思えない。

実は温暖化の原因は水蒸気である。二酸化炭素にはそれほどの影
響力はない。それに二酸化炭素といえば、植物が絶対的に必要と
するものだ。毒でもない。

アメリカの科学者が、成層圏に亜硫酸ガスをまいてはどうかと提
案している。温暖化対策になる。

かつて火山が噴火したとき(近年ではフィリピンのピナトゥボ火
山の例がある)、成層圏に届いたガスのせいで、一時温暖化がス
トップした。

この方法は簡単で、しかも安価だ。だが受け入れられることはな
いだろうと考えている。

為政者というものは、高価で、手間がかかるものばかりを求める。
そういったものこそ、有効であると信じているようだ。愚かな権
威主義である。


へえ、そんな考え方があるんだと、目からうろこの連続だった。
面白い! 一冊。










こちらのブログがあなたのメールBOXに届きます。
平日日刊・メルマガだけの前フリも好評です♪
http://www.mag2.com/m/0000176248.html
posted by momo at 12:31| Comment(0) | TrackBack(0) | たまには教養系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月26日

小説読本/三島由紀夫







−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

小説読本  三島 由紀夫
¥ 1,365  中央公論新社 (2010/10)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

没後40年を記念して出版されたもの。手帳くらいの大きさで、字
もかなり余裕がある編集になっている。硬質でリズミカルな文章
が心地よく、うっとりと読み進めてしまった。

とはいえ理解などできているわけがない。わからないなりに、心
に残った部分をいくつか書き記しておきたいと思う。

まず、小説を好むのはどういった人であるか。元気な若い人は、
あいにくであるが小説の真の享受者ではない。彼らにとってはテ
レビのほうが、興奮を得るのにはたやすいであろう。

真に小説を愛する人とは、人生経験が不十分な者。小心臆病、感
受性過度な青年たち。ヒストリカル、肉体嫌悪症でありながらし
かし、性的には鋭敏な女性たち。本に書いてあることがすべて自
分に関わることだと考える妄想好きの少女たちである。

なんや、変人ばかりだなと思う。だがそのような素地を持つ人た
ち、しかし現実には善人のふりをして社会生活を営んでいる人た
ちこそが、小説を真に欲していると三島氏は考えている。

ではそれを供給する、小説を書く人はどうであるのか。

彼らは一般的に、人生をよく知り抜いた人種だと思われている。
新聞や雑誌などでは、小説家が人生相談に応じるコーナーがある。

しかし三島氏は、小説家は人生の観察者であって、人生そのもの
を知ることなどないのだと喝破している。それに没頭している者
が、それを描くことなど可能だろうか。そう問いかけている。

近頃、小説を気軽に書く人が増えているという。だが三島氏は、
言葉とはそう容易な物ではないとも考えている。生まれてからずっ
と日本語をしゃべっているのだからと、言葉を簡単に考えてはい
けない。

言葉に関する感覚が鋭敏で、なおかつ絶え間ない研鑽を積んだ者
だけが、小説家たり得るのである。

研鑽については、欧州に留学した画家が大成する様子を例にとっ
てこのような解釈を与えている。

つまり海外に留学した画家は、まじめにキャンバスに向かう時間
が増えるというのだ。かの地の文化に影響を受けるだけではなく、
むしろそれより、望むも望まないもなく、機械的に絵筆を握る時
間が増えれば、それが研鑽になると述べている。

小説家は良識家である必要はない。犯罪に対しては興味を抱くの
が小説家の性である。評論家のような言葉は必要ない。小説とは、
大衆を前にして常識を説く行為ではない。一人一人に向き合って、
余人をまじえずにしんみりと諭すのが小説のやり方である。

リアリティも必要だ。遠野物語において、ある老婆の葬式が語ら
れる場面がある。

棺を囲む親族の前に、老婆が生前のままの姿で現れる場面だ。そ
のとき老婆の着物の裾が、丸い炭取(かごのようなもの)に触れ
てくるりと回る。

老婆が現れるだけでは小説ではない。だが丸い炭取が回ることで、
物語はぐっとリアリティを増す。こうなると小説と呼べるものに
なる。すばらしい描写だ。

三島氏は、小説では会話よりも、地の文での状況描写に苦心した
らしい。悲しいとき寂しいとき、言葉で語らせるのではなく、人
物のさりげないしぐさを文章で書く。そのことで心情を伝えよう
と考えていた。

もちろん戯曲では、会話で話を進めなければならない。小説と戯
曲にはそのような違いがあるのだと思う。


小説を読む人、の観察に対しては、うぐうぐとうならされるほど
の説得力を感じた。確かにそうかもしれない。健全で健康で、現
実に没頭し休む暇がなければ、小説なんて読む必要はないもの。

しかしその不健康さこそが、人の証でもあるように思う。いいん
だ。人は不完全であって、それがまたかわいいんだ。

三島氏はまた、告白型の小説を書く人間をほめそやしてはいけな
いともおっしゃっている。それはつまり、自分の恥をさらすよう
で、ただ弁護しているからにすぎないからなのだそうだ。

人に指摘される前に、公表していい程度に薄めた恥を書き連ねて
いるにすぎない。

小説家である自分のことも、冷徹なまでの眼で見ている。決して
理解などできないが、読み応えは十二分にある本。












こちらのブログがあなたのメールBOXに届きます。
平日日刊・メルマガだけの前フリも好評です♪
http://www.mag2.com/m/0000176248.html
posted by momo at 13:00| Comment(0) | TrackBack(0) | たまには教養系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月27日

わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集







−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集  金子 みすゞ
¥ 1,260  JULA出版局 (1984/08)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

この本の人気が急上昇して、あちらこちらで品切れとなっている
ようだ。

まあ、不思議やな。古い本やし、図書館にでも、いくらでもある
のにな。古本屋でも、ふと出会えることも珍しくはないよ。

食べ物や水と違って、本に注文が殺到するということは、喜ばし
いことかもしれないね。買占めというのも、ちょっと違うんだろ
うけど。

だけどまあ、何でも焦ったらあかんよ。集中的に殺到して、その
後忘れてしまわないように、心豊かに重版される日を待とう。な
くなりはしないのだから。

んで、なんでこの本が急に脚光を浴びたかというと。

この詩が収録されているからだ。「こだまでしょうか」と題され
たこの詩。

「遊ぼう」っていうと「遊ぼう」っていう。「ばか」っていうと
「ばか」っていう。「もう遊ばない」っていうと「遊ばない」っ
ていう。 そうして、あとで、さみしくなって、「ごめんね」っ
ていうと「ごめんね」っていう。

こだまでしょうか。いいえ、だれでも。

金子みすゞは明治36年、山口県の長門市に生まれた。2歳のときに
父が亡くなり、残された母は本屋で生計を立てることとなった。
優しい母で、立ち読みをする子供たちに「本を読む子はえらい子
ね」と、ほめることが常だった。

幼いころから本に囲まれていたせいか。みすゞは創作や作文が得
意だった。長じてからは、西條八十に憧れて、動揺を書くように
なる。

「大漁」
朝やけ小やけだ 大漁だ 大ばいわしの 大漁だ。 
はまは祭りの ようだけど 海のなかでは 何万の いわしのと
むらい するだろう。

「土」
こっつん こっつん ぶたれる土は よいはたけになって よい
麦生むよ。
朝からばんまで ふまれる土は よいみちになって 車を通すよ。
ぶたれぬ土は ふまれぬ土は いらない土か。
いえいえそれは 名もない草の おやどをするよ。

「みんなをすきに」
みんなをすきになりたいな。なんでもかんでもみいんな。
ねぎも、トマトも、おさかなも、のこらずすきになりたいな。
うちのおかずは、みいんな、おかあさまがおつくりになったもの。

わたしはすきになりたいな。だれでもかれでもみいんな。
お医者さんでも、からすでも、のこらずすきになりたいな。
世界のものはみィんな、神さまがおつくりになったもの。


赤ちゃんみたいで繊細で、かわいらしい詩ばかりだった。

一時のブームで終わらず、長く愛されますようにと願うよ。














こちらのブログがあなたのメールBOXに届きます。
平日日刊・メルマガだけの前フリも好評です♪
http://www.mag2.com/m/0000176248.html
posted by momo at 15:54| Comment(0) | TrackBack(0) | たまには教養系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月10日

奇跡の脳





−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

奇跡の脳  ジル・ボルト テイラー
¥ 1,785  新潮社 (2009/02)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

そんなこんなで、今週一押しの一冊。

ジルは神経解剖学者として、輝かしいキャリアを積んでいた。研
究は順調だったし、精神病患者の団体、全米NAMIの最年少理事に
も選ばれた。彼女の熱心な働きが認められたのだ。

彼女が脳に興味を抱いたのは、兄が分裂症にかかったためである。
同じ母から生まれたのに。不思議に思ったジルは、まだ新しい分
野だった、脳の研究に没頭していた。

この本は、脳の専門家であるジル・ボルト・テイラー博士が脳卒
中をわずらい、回復するまでのノンフィクションである。

卒中になった瞬間から、その回復の過程までを、専門家らしい冷
静な筆致で記している。これがものすごく面白い。自分の内側、
まさに脳の中で起きていることを、他人事みたいに眺めているの
だ。

それでいてユーモラスなのもいい。一人称で語られる、話し言葉
なので読みやすい。違うと怒られるかもしれないが、この知性的
な女性が卒中にかかった場面の記述などは、「アルジャーノンに
花束を」に似ていると思った。

その場面を、かいつまんでご紹介してみたい。卒中患者はこのよ
うな経験をするのかと、驚かされるばかりだった。

午前七時。目覚めたジルは目の裏側がきーんと痛むのに気づいた。
かき氷を食べたあとみたいに。次に、何かから切り離されてゆく
感覚を覚えた。心と体がばらばらになる感じ。

シャワーを浴びようとして、水道の蛇口をひねった。すると耳を
つんざくような騒音が聞こえた。いつも聞いている水の音なのに。

このとき、入ってくる音(聴覚情報)を処理する機能が、脳の中
で失われていることに気づいた。重大な異変が起きているとわ
かった。

彼女はこの後、助けを呼ぼうとするが、それが簡単にできなかっ
た。「たすけをよぶ」、このことはわかる。だが思考が安定せず、
集中できない。

左脳に出血があったせいだ。言語や、数字、記憶を並べる機能が
失われていた。「情報が入ったファイルの前に並んでいる。だが
そのファイルを開けるやり方を、すべて失ってしまった」ような
感覚があるのだそうだ。

「でんわ」と浮かぶが、それがどんなものだったかわからない。
「しょくば」に電話をかけようと思うが、電話番号が思い出せな
い。やっとつながっても、内線の番号を答えられず戸惑う。

普段何気なくしていることでも、脳がどれだけ働いているか、わ
かったような気がする。ものすごく複雑なことを、脳はやり遂げ
ているんだな。

しかし卒中になった朝は、奇妙な安らぎにも満たされていたのだ
そうだ。言語中枢が没したので、時間の概念、数字も失われ、感
覚だけの世界に漂うことができた。涅槃の世界、と著者は表現さ
えしている。


卒中の患者は「馬鹿なけもの」ではなく「傷ついた人間」である。
わかっているから、優しく話しかけてほしい。

また、脳は回復すると断言できる。彼女自身、周りの助けを借り
ながら、本書が執筆できるまでに回復した。その間八年。
(この間の不思議な脳の働き、考察については、読まなきゃソン
と大声で言いたくなるほど。すごい、神秘的)

私たちの脳は、「中で小さい子供がいくつかのグループに分かれ
て、めいめいに遊んでいる状態」なのだという。

一箇所が損なわれても「そこにいた子供たちが、別の健康な場所
に移り、また目一杯活動を始めようとする」。損なわれた働きを、
代替する動きが行われるということのようだ。

脳って神秘的。平々凡々の自分ではあるけど、立って歩いて会話
をして、本を読んで料理を作って、それだけのことが大変立派に
思えてくる。誇らしい。

人間の可能性、素晴らしさってやつを信じられる一冊。大迫力!











こちらのブログがあなたのメールBOXに届きます。
平日日刊・メルマガだけの前フリも好評です♪
http://www.mag2.com/m/0000176248.html
posted by momo at 08:16| Comment(1) | TrackBack(0) | たまには教養系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月13日

戦う!和風武器イラストポーズ集








−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

戦う!和風武器イラストポーズ集  両角 潤香、みずな ともみ
¥ 1,575  マール社 (2010/12)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

時代小説を書く人はエライと、心から感心して、自分も学びたい
と思った。そして手に取った本がこれだ。

アホ、アホ、アホの三乗!(意味不明)豆腐の角に全速力で頭ぶ
つけに行きたい、恥ずかしさがてんこ盛りだ。

刀を頭上に構えた女の子の絵が表紙。紫の髪にピンクの着物。短
いその裾からは、制服のスカートが透けて見えている。ライトノ
ベルの挿絵になりそうな絵柄だ。漫画やイラストを描く人のため
の技法書、指南書である。

しかし、マール社だ。この会社は「中世ヨーロッパの服装」や
「ポーズカタログ」、「やさしい人物画」などの、美術関連のベ
ストセラーを出版しているすごい出版社なんだ。

作りはしっかりとしている。人の体の動き、和の衣装のしくみ、
武器の持ち方扱い方、絵を描くときに必要なポイントが、実に真
面目に解説されていた。

たとえば日本刀。一口に言っても、時代ごとに使われる刀は異
なっている。室町前期の頃までは、太刀と呼ばれる長めの刀が一
般的だった。そりが大きいため、下緒という紐で腰にくくりつけ
て持ち運びがされる。

室町後期から幕末にかけては打刀が使われた。全長約95センチ。
まっすぐなので抜刀がしやすい。江戸時代にはこれにあわせて脇
指が持たれた。

大小二本の刀を下げる。このとき、袴の紐に通すと考える人が多
ようだ。だが実際には着物と角帯の間。袴の脇の切れ目から、鞘
が出るように描こう。

参考になるポーズ集がある。鞘つきのポーズ、抜刀の場面、静止、
動きのある構え。多様なので、参考になるポーズも見つけやすい
はず。

また、弓も忘れてはいけない。歩兵が使う武器であり、奇襲戦法
などに用いられた。飛距離は50から150メートル。銃にとって代わ
られるまで、主要な武器として活躍した。

和弓は大きい。矢は口の高さで構える。このとき、肘と弓が一直
線になるように。よく、矢を指ではさむように描く人がいるが、
これは間違い。弓を握った親指の上に矢を乗せるように構える。

矢は背中の矢筒に背負う。体の前に紐を通して、矢筒を背中にく
くりつけるわけだが、このとき、紐と矢筒の方向は同一。右手で
上から取り出すので、矢羽根が右肩から見えるように描くこと。

ポーズ、下向きの構えがあるのが面白かった。地面の敵にとどめ
をさすときにも、矢が使われていたからだ。構え、射る瞬間、そ
の軌跡を眺める姿勢、ポーズもいろいろ。

槍、なぎなた、手裏剣、クナイ(くさびのような武器。小刀とし
て、投擲用に、用いられ方は様々)鎖鎌、トンファ、鉄扇など。

銃と刀の二刀流が格好よかった。地面に立てた刀のつばに、銃を
乗せて安定させ、発砲するという使い方もあるそうだ。

両手で武器を扱うという華やかさがうけて、フィクションなどで
よく用いられる。銃口で相手を狙い、背後を刀で守るなど、隙の
ない構えが可能。

新旧が入り乱れた、幕末の混乱期にふさわしい派手なアクション
と言えるだろう。


時代劇ファンの方、和風ファンタジーに興味のある方向け。










こちらのブログがあなたのメールBOXに届きます。
平日日刊・メルマガだけの前フリも好評です♪
http://www.mag2.com/m/0000176248.html
posted by momo at 22:19| Comment(0) | TrackBack(0) | たまには教養系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月08日

堀秀道の水晶の本







−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

堀秀道の水晶の本  堀 秀道
¥ 1,680  草思社 (2009/12/22)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

水晶を鉱物としてとらえた、実に真面目な本だった。

鉱物ファンにとって、水晶とは「圧倒的に普遍的でありかつ特殊
な鉱物」なのだそうだ。水晶が嫌いでは、鉱物の収集はできない
のだとまでおっしゃっている。

水晶は、たいていの鉱物の産地でその採掘に伴って採れるものな
のだそうだ。まれに採れないところもあるが、鉱物の採掘と水晶
は切っても切れない関係にある。

男性のコレクターは金属の鉱物が好きだが、そのような人でも水
晶については熱く語ることが往々にしてある。歴史的に見ても、
実用品であったり、呪術的な意味合いを持っていたり、水晶は実
に不思議な鉱物であるといえる。

水晶は酸素と珪素からできている。採れるのは地球の皮の部分、
地殻と呼ばれる場所である。長い年月をかけて、まるで「ラッ
シュアワーに人が押されて密度が高くなるように」規則的な形に
整えられてゆく。

だが一口に水晶と言っても、その色や形、様々なものに分類する
ことができる。

たとえばアメシスト。(アメジストと書かれることが多いが、正
式にはこう呼ぶらしい) 紫の色合いを帯びた水晶で、二月の誕
生石として宝石の扱いを受ける水晶である。

この紫色は、結晶の中に入った三価の鉄イオンが、放射線の影響
を受けて変化し、発色するものである。

アメシストは現在、人の手で合成して作ることができる。できが
よく、天然のものとの見分けが案外と難しい。もともと安価な宝
石であることも加味して、日本では特に区別されずに店頭に並ん
でいるようである。

水晶は日本の山でもよく採れる。山梨県にはよい鉱脈があり、昔
はよく掘られていた。水晶掘りを仕事にしていた人も、最近まで
はいたのである。筆者はその方から、ねじれ水晶という珍しい品
を譲ってもらった。

水晶という名前が入った地名も多くあり、古来から人々が水晶に
親しんできたというのがよくわかる。

その他、筆者のコレクション、世界の水晶の産地なども上げられ
ているので、ご興味のある方はぜひ。

最後に天然物の水晶の見分け方を、少しばかりご紹介してみたい
と考えている。

簡単なのは、一本線を引いた紙の上に球を乗せてみることだ。本
物なら線が二本に見える。複屈折という光学的現象のためである。

さらに理化学メーカーに持ち込んで、赤外線吸収スペクトル測定
という技法を頼むこともできる。だが高価なので、その価値あり
と判断される球以外はお勧めはしない。

筆者が最近、独自で考え出した手法が述べられている。球の中に
できる光の輪を見る方法だ。

透明な球の中には光の輪ができる。これが均等であるのが人工物。
天然の物には輪のふちが膨らんでいる場所があり、それが左右対
称に見える。これは新しい見分けの手法であり、今後どこかで発
表する予定のものであるのだとか。


うーん。パワーストーン大好き、という軽い頭で読んでみたら、
案外と難しくて居住まいを正す羽目となってしまった。だが、読
み応えは十分。

いつか掘りに行ってみたいものだなあと、ぼんやり考えるまでに
なってしまった。

アメリカには、そういうイベントなんかもあるみたいだね。ミネ
ラルパークとして、お金を払って鉱物を探すことができる場所も
あるらしい。楽しそうだなあ。












こちらのブログがあなたのメールBOXに届きます。
平日日刊・メルマガだけの前フリも好評です♪
http://www.mag2.com/m/0000176248.html
posted by momo at 07:43| Comment(0) | TrackBack(0) | たまには教養系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月12日

先生、カエルが脱皮してその皮を食べています!







−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

先生、カエルが脱皮してその皮を食べています!  小林朋道
¥ 1,680  築地書館 (2010/4/17)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

著者の小林先生は、鳥取環境大学で教鞭をとっていらっしゃる方。
動物行動学、人間比較行動学なる学問を教えておられるのだそう
だ。

この本では、動物たちの珍しい行動が、エッセイという形で紹介
されている。

とはいえ、ぜんぜんお堅い本ではないのよ。先生の文章は知的で
ありながらユーモラスで、つい吹き出してしまう場面がたくさん。
「動物のお医者さん」が好きな方にお勧めしてみたい一冊だ。

脱皮するカエル(表題になったエピソード)、ヤギの脱走、海辺
の生き物の生態、はたまた子ガラスを保護するお話など、面白い
ものはたくさんある。

ここでは「春の田んぼでホオジロがイタチを追いかける!」と題
されたエピソードをご紹介してみたい。

学生さんたちと田んぼを作ったときのお話。いろんな生物を見る
ことができた。イモリ、めだか、サンショウウオ、カルガモ、
ヌートリア。

その中で、貝に手を挟まれた(写真あり、本当に、かわいらしい
手に貝がくっついている)イモリを見つけたときは皆で大笑いを
した。

先生が気を止めたのは、畦でイタチを見た瞬間である。野生のイ
タチを目にすることは珍しいのだ。眺めていると、ホオジロが二
羽、その上を舞うように飛ぶ姿が目に入った。

「モビングだ!」と、先生は学生に言った。先生曰く、このよう
な「少しでも私の教員としての株があがる可能性を、黙っている
ことはありえない」のだそうだ。

学生さんたちにも説明したそのモビングとは、つまりは被食動物
が捕食動物に対して行う防衛的な行動のことであるらしい。

自然界では、食べら得る側の動物が、食べる側の動物に「近づい
ていき、一定の距離を保ちながら警戒的な動作や発声をくり返す」
ことがあるんだって。

先生は以前、シベリアシマリスでもその行動を実験、確認してい
た。リスは捕食者である蛇に対し、尾を激しく左右に振ったり、
地団太踏むような動作をくり返すことがある。

しかし、それは危険な行為でもある。捕食者のそばにいて行うも
のであるからだ。その行為は、近親者に対して警戒を呼びかける
ためのものであり、捕食者を脅かして追い払うためのものでもあ
る。そういうことを、動物は自然に行っているわけだ。

野生のイタチに付きまとい、その上を舞うホオジロは、きっとそ
ばにある巣を守ろうとしたのだと思う。非常に珍しいその瞬間を、
先生はパチリ、カメラに収めた。

後日講義でその写真を使うと、学生たちの間に「なんと言ったら
いいのか、説明に納得いっていない空気」が流れた。

もちろん、「聡明で知識豊かな私(原文引用、先生のこと)は、
すぐに、それが、写真の中の鳥についての疑念であることに気づ
いた」。

その写真は掲載されているが、実際、私が見た感じでもどこに鳥
がいるのかはわかりづらかった。先生は言う。「ひょっとしたら
鳥に見えない人がいるかもしれません。率直な感想を質問用紙に
書いてください」

すると学生さんたちは「鳥に見えないが、動物はいます。いや、
鳥ですね」と、非常に気遣いのある答えを書いて提出してきた。

ちゃーんとオチもついていて、非常に楽しい文章なのである。


カエルの脱皮の話は、気持ち悪いナと思う方もいらっしゃるかも
しれない。でもお話の面白さは請け合い。

文章の間から、先生の動物好き、いや、失礼ながらはっきりと述
べさせていただくと「オタク」っぷりが漂ってくる。もうそれは
すごい、濃い。

動物への愛情あふれた一冊。シリーズの、これが四冊目だそうで
すが、どれも読んでみたいな〜。













こちらのブログがあなたのメールBOXに届きます。
平日日刊・メルマガだけの前フリも好評です♪
http://www.mag2.com/m/0000176248.html
posted by momo at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | たまには教養系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月05日

超訳百人一首 うた恋い。







−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

超訳百人一首 うた恋い。  杉田 圭
¥ 998  メディアファクトリー (2010/8/4)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

というわけで百人一首だ。とても切なくて、いい恋愛小説を読ん
だみたいな気分になった。

著者はWEBデザイナーの方なんだって。ネットで公開したものが評
判を呼び、出版される運びとなった。

百人一首で歌われる恋の歌が、漫画で解説されている。電話も
メールもない時代、限られた文字に託された思いの深いこと、美
しいこと。

恋愛にも多くの制限があったようで、そもそも男女が簡単に会え
る時代ではない。歌をやり取りしてようやく、顔を見ることがで
きたようだ。

また、結婚とは男性が通うだけのものであったようで、女性はた
だ待つことしかできなかった。身分などもあって、自由な恋など
できなかった。

たとえば藤原道雅と当子内親王の恋。二人が出会ったのは当子が
まだ十二歳の頃。当子が斎宮(伊勢神宮に仕える未婚の皇女)と
して、京を離れる直前のことだった。

三年後、無事勤めを終え京に戻った当子と道雅は、身分違いの恋
に落ちてしまう。彼と結ばれるため、当子は駆け落ちまでを願い、
彼にしがみついた。

だができるわけなどない。やがて二人の仲がばれ、引き裂かれて
しまうことに。

道雅は当子に、こんな和歌を送った。「今はただ 思いたえなむ
とばかりを 人づてならで いうよしもがな」

あなたに会えなくなった今、ただ一言あきらめるよと、直接伝え
ることもできない。伝えたかったのに。

道雅は怖かったのだ。皇女である彼女を手に入れることが、本当
は怖かった。別れて後悔やむばかりだが、もうそれを伝える手段
も残されていないのである。切ないやね。

百人一首、小学校のときに宿題で覚えさせられたけど、そしてそ
のときはひどく退屈に、面倒に思えたけど、違ってたんだね。

人の気持ちなんて、数百年前も現代もそう変わるものではない。
人を思う気持ち、悲しい恋の物語を、あのときに知っていればもっ
と興味を持って取り組めたかも。

ほか、源氏物語を書いた紫式部と、幼馴染の女性の運命が描かれ
たお話、もみじの情景にこめて、触れられぬ女性への愛を歌った
在原業平のお話、素敵な物語が六つ収められている。

百人一首はもともと、ふすまの飾り、張り紙であったのだそうだ。
選者は藤原定家。

彼は新勅撰和歌集に収められる和歌を選んだことでも有名である
が、この仕事は彼の評判をよくするものではなかった。

新勅撰和歌集が編まれたのは鎌倉時代。この時代には、先だって
の戦乱の名残がまだ世の中に残っていた。

藤原定家は、和歌集の編集にあたって、戦に関係していた人たち
の歌を外した。政治的圧力が背景にあったと思われている。

対して百人一首は身内による、自由な縛りのない依頼だった。こ
の百首の歌を選びながら、定家は歌人としての誇りと喜びを取り
戻したのではないか。そうであってほしいと著者は願っている。


藤原定家もかなわぬ恋に身を焼いたのだそうだ。できた歌がこれ。
「来ぬ人を まつほの裏の 夕なぎに 焼くやもしおの 身もこ
がれつつ」 待っていてもあなたは来ないけれど、やっぱりいつ
までも、胸を焦がしてあなたを思い続けます。

不自由な恋しかできない人々が、言葉に励まされて生きた、愛し
た。その心根は、現代の私たちにもそっと寄り添ってくれるよう
な気がする。言葉は強い。深い。




なんで歌聴いたり、小説読んだりするかっていうと、
自分の感情を表してくれる言葉を捜してるんだよね。












こちらのブログがあなたのメールBOXに届きます。
平日日刊・メルマガだけの前フリも好評です♪
http://www.mag2.com/m/0000176248.html
posted by momo at 07:59| Comment(0) | TrackBack(0) | たまには教養系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月24日

その英語、品がありません






−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

その英語、品がありません  D.A.Thayne、小池 信孝
¥ 1,260   主婦の友社 (2009/5/28)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

別に英語を使う暮らしをしているわけではないのだが。しかし面
白かった。こういうの、好きだったりする。

英語の表現。より上品に、より自然にした言い方を集めたもの。
同じことでも言葉を変えると印象ががらりと変わる。日本語を話
すときにも気をつけたいと思うことが多かった。

・了承の折、OK、と気軽に返事をしてしまうけれど、Certainly
と返すとより品がよく聞こえるらしい。上司やお客様にはこう答
えよう。

・Really?(ホント?)、と聞き返すよりも、Is that right?
Good-bye(さようなら)と単純に言わずに、Have a good day
(よい一日を)とするのが素敵な会話の終わり方。Have a good
nightと応用することもできる。

・Do you understand?(わかった?)ではなく、Do you kind of
understand? これで柔らかい表現になる。

Can you speak japanese?(日本語わかる?)は、Have you ever
studied japanese?(日本語を勉強されたことはありますか?)

また、英語圏の人たちも婉曲的な表現をすることはある。遠まわ
しな気の使い方が、私にとっては大変面白かった。例をいくつか
あげてみる。

・Are you on diet?(ダイエット中なの?)はこう言い変えて
みよう。Are you watching your weight?(体重に気を配ってお
いでなのですか?)

・I lied(あれ、でたらめだったんだ)は、I stretched the
truth a bid.(事実を少しだけ誇張しました)

・She looks older than she is.(彼女って年寄りじみてるよ
ね)は、She always looks calm and collected.(彼女は雰囲
気が落ち着いていますね。

・The flavor's really flat.(味が薄すぎる)は、The
flavor's really delicate.(とても上品な味付けですね)

・She' ugly.(ブスだな)、She's not extremely attractive.
(すごい美人と言うわけではありません)


刺青のことはTattooと呼ばず、Body artと呼ぶと上品であるら
しい。I got fired.(クビになった)と言わず、I was let go.
(もう出社しなくていいんだ)と言えばなんだか自由で前向き
な気がする。

もちろん、ものを頼むときはCould youを使いましょうだとか、
基本的なことも載っている。

しかし日本語の会話でも役に立ちそうな、神経を使った発想の
転換が非常に楽しく、面白かった。

どこの国の人も、コミュニケーションにはいろいろ気を使うも
のなんだな。言葉って楽しいな、人間っていいな。











こちらのブログがあなたのメールBOXに届きます。
平日日刊・メルマガだけの前フリも好評です♪
http://www.mag2.com/m/0000176248.html
posted by momo at 18:43| Comment(0) | TrackBack(0) | たまには教養系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月30日

江戸城と将軍―CG&浮世絵大ビジュアル






−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

江戸城と将軍―CG&浮世絵大ビジュアル 徳川幕府265年の系譜
¥ 1,680   双葉社 (2009/10)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ほんま、CGってありがたいよね。

私は「失われた○○の歴史ジャジャーン!」みたいなテレビ番組
が好きなんだけど、このCGとこれを操ってくださる方のおかげで、
いつもとっても楽しい思いをさせていただいている。

そんなわけで、大奥大ヒットの今、この本が手元にやってきたの
で読んでみた。見てみた。やっぱりすごいよねえ。

徳川将軍家についての詳しい解説から、江戸城の仕組み、そこで
働く人たちの暮らしぶり、仕事が紹介されている。ビジュアル本
なのでわかりやすい、眺めているだけでも楽しい。

最初にババーンと描かれるのは家康が建てた天守閣だ。江戸城に
は天守閣があったんだってね。

この初代の天守閣は二代将軍秀忠、もしくは三代目の家光の折に
移動、取り壊しがなされたそうだが、正確な時期は未だ謎のまま。

CGで再現されたそれは高さ約72.4メートル。大阪城、安土城、姫
路城をはるかにしのぐ高い天守閣だったそう。石垣だけでも13
メートルあったというから、さぞ荘厳だったんだろうねえ。

そして、やっぱり大奥だ。本丸御殿と呼ばれる江戸城の中心部で、
その約半分を大奥の建物が占めていた。上空から見た様子が再現
されているが、なんだかとっても複雑よ。

瓦屋根の長い建物が複雑に組み合わされるように建てられている。

御鈴廊下と呼ばれる将軍が通る廊下があって、それをいくつか曲
がって行くと将軍寝所という部屋がある。その横には御殿内向と
いう部屋があり、それは御台所、つまり正室の控え室だった。

その裏手には女性たちが暮らす建物がある。長局と呼ばれるのだ
が、今で言う単身者用のマンションみたいなものだったそう。

もちろん立場や地位でいろいろと差はあるという。一般的な部屋
が再現されていたが、格子窓のついた畳敷きのもので、なかなか
過ごしやすそうだった。

ものすごく浅はか、そして下世話で申し訳ないのだが、私は大奥
とはつまり、アハンウフンの官能なまめかしい世界だと思ってい
た。おかしな話だけど、ちょっとかわいそうなどろどろ女の世界
だと考えていたふしもあったんだ。わかるかな。

でも実際にはこの大奥には、行儀見習いのためにやってくる若い
お嬢さんもいたのだそうだ。ここで上流マナーを学んでエリート
江戸女子になるというわけだな。

もちろん将軍に見初められたりもするかもしれないが、実際のと
ころ、ほとんどの女子は憧れだけを抱いたまま、実家に戻って普
通の結婚をしたのではないだろうか。

ちょっぴり上流の文化に触れて、ついでにささいなゴシップも仕
入れて、垢抜けて戻っていくお嬢さんも大勢いたんだろうな。

朝起きると「おめでとうございます」、一日二度、三度着替えを
して美しく着飾ったこと、将軍と御台所に総出で挨拶をするのに
かかる時間が約一時間半だったなど、大奥の暮らしぶりも詳細。

しかし何もかもが大仰なのが江戸城での生活なんだなと、ため息
が出る場面も多数ではあった。

将軍のご飯、食べ残しの重さを量る小姓までいたんだってね。健
康状態を計るためではあるが、将軍も大変だな。

将軍の寝室、トイレもきれいに再現されている。また、ここでは
取り上げなかったが、江戸城で起きた種々の事件についての記載
もあり、江戸城のビジュアル面、中の人間模様まで深く楽しむこ
とができる。

江戸好きの方にはおすすめ。ムック本。





歴史再現のCGって好き。
ありがたいと思うわ。








こちらのブログがあなたのメールBOXに届きます。
平日日刊・メルマガだけの前フリも好評です♪
http://www.mag2.com/m/0000176248.html
posted by momo at 07:45| Comment(0) | TrackBack(0) | たまには教養系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月29日

銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎







−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎   
ジャレド ダイアモンド  ¥ 1,995 草思社 (2000/10/2)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

コロンブスには文字によってもたらされた知識があった。羅針盤
があった。銃があった。病原菌に対する抗体があった。

新大陸の人々はそれらを持ちえず、やってきたヨーロッパ人によ
る虐殺の憂き目にあった。なぜだろうか。ヨーロッパ人が新大陸
の先住民より「進んでいた」のはどういった理由からだろうか。

アフリカ大陸に関しても同じ疑問がわく。人類発祥の地でありな
がら、暗黒大陸と呼ばれるようになったのはなぜか。

答えは緯度だ。

ユーラシア大陸は横長である。同じ緯度に長く広がっている。こ
れは、その緯度で育つ植物の伝播が容易だったということだ。種
まきや収穫の時期に違いがなかったから、肥沃三日月地帯の農作
物栽培はすばやくユーラシア大陸の人々に取り入れられた。

だが、アフリカ大陸とアメリカ大陸は縦長である。一つの地域で
育つ食物が、ほかの地域に伝播することがなかった。おまけに二
つの大陸には、栽培に適した植物そのものが少なかった。

間に砂漠や密林があるのも二つの大陸に共通している。赤道直下
の厳しい気候が、人々の行き来を阻んでいた。南アフリカは現在、
豊かな穀倉地帯であるが、ここで栽培できる植物はヨーロッパ人
からもたらされたものである。アフリカを縦断しての伝播ではな
かった。

一つの発明は人の流れとともに伝播し、新しい発明を生む。つま
りこの流れの中にうまい具合で存在するかどうか、このことが文
明の発展には大きく関与している。

ユーラシアは広く、人口も多く、間に大きな障壁が見られなかっ
た。技術が伝わるのには適している。アメリカやアフリカに先ん
じたのはそういう理由もあったからだ。

もう一つ、大きな文化の交流圏があった。それは太平洋だ。

台湾に住んでいた人たちは、腕木のあるカヌーを発明すると、そ
れに乗ってポリネシアや遠くはアフリカ南部まで進んだ。サハラ
以南で栽培されているバナナなどは、アジア原産の植物である。

文化の伝播はここでも見られたが、気候に合う植物しか生き残る
ことができなかった。そのため、厳しい気候の土地では、狩猟採
集の暮らしが長く続いていた。

技術の伝播に関して、ある民族が優れている、劣っているという
ことはない。地理的な条件、環境などに大きく左右されるもので
ある。

こうやって見てみると、人間はその生まれた土地で最大限の努力
をして生きてきたのだということがわかる。そして、ユーラシア
が「発展」したのは、恵まれた環境ゆえのことだったと理解でき
る。民族性の優劣は、なんら問題にはならないことだ。

最初のヤリ氏の質問に戻る。著者の友人のパプアニューギニアの
男性だ。「白人はいろいろなものを発達させた。だが我々には独
自といえるものがない。それはなぜか」

ユーラシアには栽培できる植物が豊富であり、家畜化できる動物
が多くいた。伝播、拡散に容易だった。広い大陸が人口を多く抱
えることができた。それが彼への答えだ。

最後に、中国がクローズアップされている。中国も、ヨーロッパ
に劣らず技術を進化させた国だった。早くから農耕を行い、国家
もあった。ではなぜ、ヨーロッパが世界に進出し、中国はできな
かったのか。

航海術に関しては、中国が一歩先を行っていた。15世紀初頭には
大船団をアフリカ東部にまで送っている。コロンブスがたった3隻
でアメリカに到達する何十年も前のことだ。

それをやめてしまったのは、中国が統一国家だったからだ。宮廷
内で内紛が起こり、反対派が勝ったため、以後の外洋航海は一切
禁じられてしまった。造船所も潰されたのだそうだ。

もったいないと思うけれど、統一国家だから仕方がなかった。対
してヨーロッパは、さまざま多様な国家があった。イタリア人の
コロンブスの航海を支援したのがスペインのハプスブルク家とい
うことはよく知られている。多様性が発展のもう一の鍵だった。


いやー、長々ぐだぐだ申し訳ないです。おまけにうまくまとまっ
てもいなくて、さらにさらに申し訳ない。

しかし、面白かった。翻訳物とは思えない文章のたくみさ、おか
げでストレスゼロで読めた。

真面目な研究書(?)の類のはずだけど、実例も多くてへえへえ、
ふうん、とうなずきながら読める。誰かに話したくもなる。そし
て話すと、少なからず賢い子だと思ってもらえるような、そんな
気がする。

少なくとも、「周防正行監督のデビュー作は、変態家族・兄貴の
嫁さんなんだよ!」と叫ぶより「農耕による余剰食料が、集権国
家を生むもとになったんだよ」と言うほうが、周りの尊敬を得ら
れるように思えるのだがいかがだろうか。

読んで損はない本なのである。

…おっと、私は映画「シコふんじゃった。」の大ファンだ。おか
しな誤解はなさらぬよう。
















こちらのブログがあなたのメールBOXに届きます。
平日日刊・メルマガだけの前フリも好評です♪
http://www.mag2.com/m/0000176248.html
posted by momo at 14:26| Comment(0) | TrackBack(0) | たまには教養系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。