平日日刊話題の本の情報をお届けします。
自己啓発、料理、動物、経済、趣味のコレクション、
一緒に本を楽しみましょ♪
2008年03月31日
まずお詫びから。
今日ご紹介する本については、
私はこの本の魅力を100パーセント
皆様にお伝えすることができません。
難解。
というのも、バイクの改造に関する
専門的な言葉がたくさんでてきます。素人にはきつい。
が、そんな部分が理解できなくても、
このバート・マンローという人の魅力は損なわれることはない。
十分に面白い。
バート・マンロー。1899年、ニュージーランドに生まれる。
機械が大好きで、戦争中には家族を守るために
大砲を自作したという。
1920年、彼はインディアン・スカウトというバイクに出会った。
彼が生涯改造を続け、スピードを追求し続けたバイクである。
彼は機械工学や空力について、
専門的な勉強をしたわけではない。
工場も持っていなかった。
「こうするといいかもしれない」。
そんなひらめきを得ると、ただちにそれを実行し、失敗し、
また新しいアイディアを試してみる。
そんな無鉄砲とも思えるような改造を続けた。
結婚はしたが、妻は愛想をつかして出て行き、仕事もやめた。
それからは休みなしで一日16時間も働き(バイクを改造し続け)、
必要な部品も自分で作った。
普通、部品などはどこかで買ってきたりするのが
当たり前だと思うが、バートはなんと、
自分で鋳型にアルミを流し込んで作っていたというのだから
恐れ入る。
きっと、時間がかかるのは
そういうすべて手作りという作業のせいだと思う。
なんというか、執念と根気の恐ろしさを感じる。
作業場に寝泊りし、ひたすらスピードを追い求めるバート。
彼はバイクの装飾には一切興味がなかった。
少しきれいにしたら、と言われても、
それでスピードがあがるのか?と問い返したという。
彼がアメリカでのレースに参加し始めたのは60歳になる頃。
改造がすぎて、車体がゆれ、ブレーキもまともにきかず、
コースをなぞることすら難しいバイクで、
彼は何度も記録を塗り替えた。
足にやけどをしたり、止まれなくて
大怪我をするのもしょっちゅう。
それでも、彼はスピードを上げることにこだわり続けた。
彼は人懐こくて、けっこうずうずうしい性格だったようだ。
アメリカでバイクを整備するのに、空軍基地に出向き、
そこの工作機械を借りたりするくらいの度胸がある。
まわりを省みず、70歳を超えてもバイクにまたがり続けたバート。
うらやましい一生である。
世界最強のインディアンというタイトルで、
映画化もされているバート・マンローの生涯。
バイク好き、特にご自分でバイクを改造できる人に
はたまらない一冊だ。こちらのブログがあなたのメールBOXに届きます。
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2008年03月27日
ロベルト・カルロス。
サッカーのブラジル代表として
10年以上活躍したスーパースター。
そのロベルトに、直接取材をして書かれたという本です。
ブラジルのコーヒー農園で働く貧しい一家に、
小さな男の子が生まれました。
男の子の名前はロベルト・カルロス。
喜んだお父さんは、ロベルトに
サッカーボールをプレゼントしました。
ブラジルでは、それは珍しいことではないのです。
やがて、お父さんが町で仕事を見つけ、家族は引っ越すことに。
トラック運転手になったお父さんが、
ある日ロベルトとお姉ちゃんを呼び出して言いました。
「家族のために、仕事をしてくれないか?」
ロベルトは学校が終わると工場で働きます。
サッカーができなくて悲しんでいると、
お父さんがまた、ロベルトに言いました。
「世の中は、好きなことだけをして生きていけないんだ。
それに、サッカーを続けていれば、
お前にはもっとつらいことが待っているんだよ」
お父さんは、そう言いながらも近所のサッカーチームに
ロベルトを誘ってくれました。
ロベルトは小さかったので、
周りにはねとばされないように、
いつもお父さんのそばでプレイをするように
気を使ってくれていました。
となりの町のクラブの先生が、ロベルトの才能を見出してくれ、
ロベルトは、プロの選手になることを決意します。
「家を出たら、誰もお前を守ってやれないよ」というお父さんに、
ロベルトは「はじめる前からあきらめるのはいやだ」と
返事をしました。
体が小さく、体重も軽いので、
みなにはねとばされてしまうロベルト。
しかし、ロベルトは毎日毎日、みんなが練習を終えても、
休みの日でもボールをけり続けました。
スター選手になったロベルトは、子供たちに語ります。
「だれよりもがんばった子には、必ず、勝利を幸せが訪れる。
今何かが足りなくても、自分が弱く、小さく感じても、大丈夫。
思いやゆめが強ければ、きっと願いはかなう」
イラストもかわいらしく、
漢字には全部ふりがなが打たれています。
小学生くらいのお子さんにもきっと楽しんで読んでもらえる一冊。こちらのブログがあなたのメールBOXに届きます。
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2007年10月03日
私が初めて
鈴鹿サーキットに行ったのは、
ジェンソン・バトンがデビューした年の日本グランプリでした。
私はもともと車なんかに興味はなく、
ましてカーレースなんてこれっぽっちも興味がなかった。
なのに、付き合い始めた男性(今の配偶者ごとき)
なんかにだまされるようにして行った鈴鹿。
せめてF1のことを少しでも知ろうと思って、
最初に手にとったのがこの方の漫画でした。
F1グランプリ速報という情報誌に連載されている4コマ漫画。
F1好きなら爆笑必死です。
アイルトン・セナの頃からずっと続いている漫画ですが、
今年になって2004−2006年の出来事を
ネタにしたLAP3が発行されました。
それでは、LAP3より爆笑ネタをいくつか。
2004年はマクラーレンにとっては不遇の年だった。
向かい風の中、耐えるロン・デニス(監督さん)と
ドライバー二人。
今は我慢のときだ、と病院のベッドの中でも言い続けている。
ようやく車ができて、ドライバーの一人、
キミ・ライコネンはいい成績をあげているが、
もう一人のベテラン、デビッド・クルサードは
いいときも悪いときも結果が変わらない。
そこで監督ロン・デニスは嘆いてみせる。
「チームが低迷してるときにはありがたいが、
よくなってくると物足らん。」
2005年、この辺りから、キミ・ライコネン=飲酒癖がある、
というキャラクターが定着してくる。
酔っ払ってパンツ一丁になる姿がよく描かれている。
F1チームにはそれぞれ二人ドライバーがいる。
基本的には平等のはずなんだけど、
勝つドライバーにスタッフが肩入れしてしまうのは
仕方がないこと?!
皇帝ミハエル・シューマッハのチームメイト、
バリチェロはいつも「2」と書いた帽子をかぶって、
自分と同じ不遇な待遇のドライバーを
セカンドクラブに誘おうとてぐすねをひいている。
2006年。
日本人ドライバー、佐藤琢磨はBARホンダから
移籍を余儀なくされる。
そこに手を差し伸べる鈴木亜久里だが、
彼の乗る船は穴が開いて浸水している。
モナコのトンネル前で車が止まってしまったキミ・ライコネン。
徒歩でトンネルに向かい、
出てきたときにはパンツ一丁で手には酒のビン。
横をアロンソが走っていくのがおかしい。
2006年は、ミハエル・シューマッハが引退するという
大事件があったのだが、
その引退会見でもライコネンが酔っ払って
悲惨な会見に、というネタも。
興味のない方にはまったく意味のわからない話ですみません。
F1好きな方には絶対におすすめ。
お友達をF1ファンにするためにも、ぜひ一冊お手元にどうぞ。
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2007年07月27日
有名人のブログなんて、
たいして面白くもないのになんでも出版しやがって。
そんなうがった考えで読み始めましたが、
もう、最初のページから苦笑、爆笑、そしてホロリという
黄金パターンにはまってしまいました。
守れる打てる書ける田口、なんて帯に書いてあるけど、
ほんと、壮さん、読ませますね!
生まれが関西であるせいか、オチがきちんとついている。
試合前、アメリカでは
メディアがクラブハウスに入っていいことになっています。
あれこれ質問されて、通訳なしで答えていると
昼ごはんが食べられないくらい時間がかかってしまった。
しかも、質問の内容はダブル松井について。とほほほほ、だと。
また、チームオーナーのお宅にお邪魔してみると、
ヘリポートがあり、家の前がマイ海、なんだだそう。
そこにグランドピアノがあり、
奥様が「何か弾いて!」とリクエストされたそうです。
豪邸、部屋に差し込むフロリダの夕日、手にはワイングラス、
ときて、奥様が弾いたのは「六甲おろし」というオチ。
下手な芸人さんよりうまい!
チームメイトや監督、コーチについても
実に生き生きと描写している。
ホワンという選手がスランプのとき、
同じ「打てない仲間」の田口に愚痴る。
ある日、ホワンが「今日は2本打つぞ。」と言うと、
田口はこう返す。
「何言うとんねん。5本打ってくれよ。」
(もちろん英語ですよね…。)
そして、自分は4タコというオチつき。これもとほほだ。
広島カープにいたペレス選手は、日本語が上手で、
日本からきたぺれすさん、という感じで
違和感なく日本語で話し込んでしまう。
トニー・ラルース監督は、奇妙な癖があって、
ベンチの中に捨てられている紙コップを足で集めるのが好きだ。
ひとつも落ちていない日、わざわざ飲んで捨ててあげると
満足そうにそれを足で片付けた。
そんな楽しいエピソードから、苦しいマイナー時代のこと、
そして、スタメンではなく、控え選手であることの誇りなど、
正直な心境も語られている。
私は冒頭の文章がとても好きだ。
「地球は目立つ奴ばかりで回ってるんじゃない!
もっと俺の働きを認めて欲しいと、
日々主役の影で泣いている、真の功労者の皆さんに、
心からこの本を捧げます。」
壮さん、大丈夫。あんた、主役だよ!
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2006年11月20日
「あきらめたらそこで試合終了だよ」。
某バスケット漫画の名せりふですが、
こちらの言葉がぴったりな本を一冊。
日本でプロスポーツといえばやっぱり野球ですが、
バスケットにも社会人リーグ、そしてプロが存在するんだそうです。
こちらの本は、愛知県にあるアイシンという会社の
バスケット部を書いたノンフィクションです。
アイシンは、トヨタ系列で業績も安定している大企業。
そこに赴任したバスケ部監督は、リーグ優勝を夢見るのですが、
部員は今ひとつ練習熱心ではありません。
上場企業ではありますが、知名度も低く、
スタープレーヤーを獲得することができない。
そこで目をつけたのは、各チームをリストラされた選手でした。
折も折、不景気のため、クラブを廃止する企業が増えています。
佐古賢一は、日本一になったいすゞ自動車の中心選手。
伝統あるバスケット部だったが、
不景気には勝てず廃止されてしまう。
実績はあるが、30代という年齢がネックになって
佐古にはもうプレイするチームがない。
そこに、アイシンの監督は電話をかけます。
アイシンに集まったのは
前述の佐古。
日本屈指のシューターでありながら、そのプロ気質を疎んられ、
どこからも声のかからない後藤。
リーグ一身長の低い佐藤。
一度は引退した外山。
3つのチームに所属し、3つともが廃部にされてしまったエリック。
エリックいわく、
「みんなそれぞれに悲しい思いをして、同じ傷を負い、
引退を考えた」。
高い年齢、癖のある選手たちが、
自分たちのスタイルでリーグを戦っていく。
ポジションを競うのではなく、共有する。
厳しいが、笑い声もきかれるリラックスした練習風景。
会社を出れば、田舎町だけに、
町の人が直接声をかけてくれる地域ぐるみの応援。
若くて、いろいろうまくいってるときって、
なかなかわからない、周りの人が支えてくれているというありがたさ。
年をとると、こういうことがとても大事に思えてくるんだな。
関係者一人一人に焦点を当て、生い立ちから丁寧に記している。
最後、アイシンは悲願の優勝を果たすんだけど、
そんなことがささいに思えるくらい。
リストラされた選手たちが、
それぞれに再生していく様子に胸が熱くなります。
勝ち組負け組なんて人に言われたって意味なんてない。
立ち上がる気持ちがあれば、絶対にまた活躍できる舞台はある。
勇気が出る一冊。
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2006年10月17日
最近、山で遭難する人のニュースがよくきかれます。
それにしても、山歩きをする人の数って増えているみたいですね。
うちの母親もそうですが、定年退職した方たちが、
こぞって出かけているようです。
私にとって山って、遠くから見てるもの。
あの、こんもりした緑の中に入っていって、
登っていくってどんな感じなんだろう。
登山に関しては、命がけの冒険譚もたくさんありますが、
初心者の私にはちょっと敷居が高い。
素敵なイラストがたくさんの、山歩きの本を見つけました。
著者は、エッセイストでイラストレーターの平野恵理子さん。
富士山、雲ノ平、上高地などの有名どころの紹介から始まります。
紹介というか、登山記録なんですが、
登山というかハイキングという感じ。
これなら私もできそう、と思ってしまいます。
他にも、東北の山、あんまり知られていない山も、
ジャンルを分けて掲載しています。
とにかく、登っていくと拓ける景色、途中で見つける花、
おいしいごはん、木洩れ日にきらきらする新緑、
山歩きの魅力をたっぷりと伝えてくれます。
おもしろかったのは、山に関するいろいろなエピソード。
山って、当たり前なんだけど一日で登るわけじゃないんですね。
それと、私は、山登りっていうと、前人未到の厳しい山道を、
みたいなイメージがあったのですが、大間違いみたい。
小屋がいくつかあって、そこで休んだり泊まったりするそうです。
雑魚寝で、けっこう混んでるなんて知らなかった。
あと、名所で押せるスタンプを
見開きで載せているページがかわいくて好き。
巻末には、山へ持って行く装備、
迷わないための注意点なども載っています。
イラストがたくさんで見ていて楽しい一冊。
初心者に優しい山登りというより、中級者が、
「ああ、ここ知ってるよ〜」と思う本かな。
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シューマッハー引退特集 ¥680
オート
スポーツ臨時増刊 (2006/10/5)
車は走ればいいという認識の私にとって、
モータースポーツなんてムダの極み。
なんだけど、鈴鹿でのF1観戦ももう6年目。
一年でこのときだけ生き生きするだんなに、
ぶつぶつ言いながらも付き合っています。
でもね、行ってみるとそれなりに楽しいのがサーキット。
やや小高い土地にある鈴鹿は、風がさわやかで、景色もきれい。
いろんなブースも華やかで、楽しく観戦しています。
さて、F1にあまり興味がない方でも
この名前はご存知なのではないでしょうか。
ミハエル・シューマッハ。ドイツ人。1969年生まれ。
1991年にF1デビュー。
スマトラ島地震の時に、
10億円という多額の寄付をしたことでもニュースになりました。
私がレースを見始めた頃はすでに
フェラーリの赤い車に乗っていて、常にトップを走っていました。
好敵手、ハッキネン氏が引退した後は、
シューマッハの独走ぶりにはさすがのF1ファンからも
「空気読め」などと揶揄されるくらい。
F1の表彰式には、ドライバーの国家、チームの国家が流れます。
過去数年は、シューマッハのドイツ国家、
フェラーリのイタリア国家が定番で、
番組のエンディング音楽に思えたほど。
その常勝皇帝も、寄る年波には勝てないのか、
ここ最近らしくないミスが見られたように思います。
現在は、1981年生まれの、弟より若いドライバー、
フェルナンド・アロンソに押されています。
そんな彼が、今年、イタリアでのレースで引退を表明しました。
いつかは来ると知っていても、あんまり好きではなかったものの、
やっぱり一つの時代が終わったなあと、
にわかファンのくせに寂しく思ったものです。
今日の本は、レース雑誌、オートスポーツの増刊号。
シューマッハの過去の成績、今年のグランプリのまとめ、
また彼に関わったいろいろな人の寄稿が載っています。
もちろん、本人へのインタビューも。
その、走りの完成ぶりから、「機械みたい」と評される彼ですが、
引退後、そう言われるのはいやだそうです。
「あいつも普通の、一人の人間だった」と思われたいのだとか。
今では年収60億といわれる彼ですが、デビュー当時は、
ホテルからバスタオルを失敬しては
「おれはバスタオルを買ったことがない」と自慢していたというから
ほほえましい。
ちなみに、鈴鹿でのシューマッハは、
トップを独走するものの途中でエンジンブロー。
リタイア、という結果が、彼の鈴鹿ラストランに残されました。
泣く人、ありがとうと叫ぶ人、
サーキットは悲喜こもごものため息で、
一瞬なんともいえない雰囲気につつまれました。
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